たまの日々

2002年03月15日(金) うさうさへ


うさうさと、今年で5回目の桜の季節を迎えようとしています。
近所の話をしたこともないおばさまから、
「もらってくれない?」
といわれふらふらと庭にはいっていくと、
そこにいたのがうさうさです。
他の子はみんな体が白くて耳と手足の先の茶色い、
目が朱色でおとなしい子達でした。
でも、
私が目を離せなかったのは、
ひとり、黒くてすばしっこいうさうさでした。
うさうさは、
勝気で、他のうさぎさんたちとは一線を画していました。

当時の私はといえば、
やっと周りのごたごたが収まって、
ふっと見渡すと自分だけがひとりぼっちで、
自分ってものを保っておくことだけにせいいっぱいでした。
少しでも気を抜いたら、
どこかに流されてしまいそうでした。
流されまいと、必死で、
決して人に心をゆるしたりするもんか、
と頑なに決めていた。
そんなさみしい考え方しかできないほどいっぱいいっぱいでした。

そのくろいうさぎさんに、
うさうさ、なんて間抜けな名前をつけて、
生活は、少しずつかわっていきました。
それは、
私にとってひとりぐらしをはじめた最初の春でもありました。

うさうさとの生活は、
自分の成長を確認する鏡だったのかもしれません。
うさうさのせまいひたいをいつもなでながら、
いっしょにいるからさみしいおもいはさせないからと
何度ささやいたことでしょう。

大学の卒業、
拘束時間の長かった就職、
地元での転職、
その他色々。
たのしい日、さみしい日、うれしい日。
いつもいっしょにいてくれたこと、ありがとう。
そして、
今年もまたいっしょに春が迎えられる。
そんなうれしい事実もありがとう。

これからもよろしくね。




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