中学生の頃、理科の便覧がすごくすきだった。授業がつまらなくなると、なんとなくぺらぺら開いてながめてた。鉱物やリトマス試験紙の写真がたのしかった当時特に気になってたのが「うに」の細胞分裂の写真。ひとつがふたつ、ふたつがよっつ、よっつがやっつに増えていく。青い背景に透明な気泡みたいな細胞たち。「どんどん増えていって、この細胞たちはどんな夢をみるんだろう?」当時の私は今も私の中で息づいているだろうか?あの頃以上に光りながら、分裂を繰り返しているだろうか?