二ノ宮啓吉の区政日記
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2004年02月17日(火) 府中刑務所視察記

 目黒区保護司会の年間研修の一つに各地の刑務所を視察しております。
北は新潟県・茨城県・神奈川県・長野県・静岡県と関東近県を主にしており
保護司として受刑者の面接・引受け・社会に復帰するお手伝いをしております、その為に毎年希望者のみで視察を行っております。
 今回は東京都の府中刑務所でその沿線は寛政二年二月老中 松平定信の命
を受けて長谷川平蔵が隅田川河口に石川島人足寄場を設置したのが始まり、その後巣鴨刑務所と改称、関東大震災を契機に現在地に移転する。
昭和61年に全面改修、平成7年には外国人収容者の増加に伴い国際対策室
が新設されました。
 大理石を敷き詰めたホテルの様な入り口、階段、現在3.047人収容
(覚せい剤犯が34%・窃盗犯が30%)平均2年7ケ月。
外国人は540人(45カ国31言語・麻薬・強盗・殺人)平均5年6ケ月
職員は550人体制で世界でも一番少ない職員体制であり、アメリカやフランスでは2−3人体制との事。アジア系が多く73%で中国人39%イラン
15%で刑期を終えた人は強制送還しているが、中国のみその制度が無く
困っている、
 刑務所に居る間は労働して作業賞与金がもらえるが平均最大で月2万円
で中には2.800円しか出来ないのもいる、又労働をさせない受刑者もあり、仕事が無いので大変との事。
 外国人は独房が多く(ベット・テレビ・便所)6畳間程であるが
あまりにも多いいので6人部屋にベットを入れて8人居る部屋も有った。

説明を受け、刑務所内を見せて頂く(靴作り・木工所・子供服・色紙・ラジエター・印刷)此処は東京近郊なので比較的仕事が有るほう。
外国人が多いいので食事には気をつけており、宗教上で肉がダメとか米がダメとか一日のおかず代は500円程と聞く、独房内ではデーリーヨミウリ
人民日報と新聞の差し入れが認められていた。
 今日はイラン大使館のお客様が見えるとの事で早々に退散する。
帰りがけ、刑務所内で作られた靴・カバン等の製品を売るキャビック売店
に立ち寄り品物を買う事により協力をする。
 今まで視察させて頂いた中でも一番立派でやはり各国の視察が多いいとのこと。
 30年くらい前に3億円強盗が発生した場所でで、東芝工場の給料を強奪した場所と聞くが、近くには民家が立ち並び、その面影は見当たらない。
 春一番が吹き荒れた後で、富士山が目の前で雪に覆われ夕焼けに染まる
赤富士を見ながら視察を終える。






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