もうすぐ兄の命日がやってくる。この日が近づくたび、自分が幸せであることに罪悪感を抱きわたしなんかがしあわせになっちゃだめだ、と破壊衝動が訪れる。号泣して過呼吸になりかけるわたしをぎゅっとだきしめながら背中をさすってくれる彼の優しさに心から救われているけれど彼を失うことが本当に怖い。しあわせだといけないと思いながら、それでもわたしは彼とのしあわせを願ってしまうのです。お兄ちゃん、ごめんなさい。