さようなら。ありがとう。アナタはアタシに言わなかった。アタシはアナタに言わなかった。アタシはアナタに何をしてあげたのだろう。アタシはアナタに何をしてもらったのだろう。もう、何も思い出せない。思い出せるのは、笑いあったこと。思い出せるのは、となりにいたこと。そんな些細なことばかり。本当に、アタシたちは付き合っていたのかな。夏が見せた夢だったんじゃないのかな。もう、今となってはわからないのだけれど。