LORANの日記
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9月になって
空が高くなって
風が透明になって
黄金色の稲穂に トンボが飛んでいます
どこまでも続く草原は
まるで大海原のように
風の波紋を 拡げていきます
風の姿は見えなくても
空を行く 雲の軌跡に
木々の梢を 揺する姿を
重ね合わせます
そう もう9月でした
田や畑では 実りを向かえています
牧草を刈り入れ、乳牛を肥えさせなければなりません
あの富良野のラベンダー畑も
短い夏を惜しむように
人は汗を流しているでしょう
その足の下に 大地があります
その頭の上に 悠々とした空があります
人が努力して 開拓した畑は
大地や光や風が 種にフトンをかけて
育ててくれています
そのぬくもりに包まれて
種はゆっくりと成長します
また いつか大きくなって
大地を守る人と 再会するでしょう
それまで ゆっくりと おやすみなさい
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