花見だった。 今までの毎年のように。 懐かしいあの光景そのままに、見える。 でも今日はあの日じゃない。 来年もこの光景が見られるとは限らない。 変わらない物なんて無いんだ。 知っていた。 いや、知っているわけでも理解しているわけでもなく それを伝える言葉に触れていたことがあるというだけで。 そう、わかってなどいない。
あの日も今も。
未だに変わらない事を望んでいるのは何故だ。 あの日から変わらない、その望みがまだ変わらない。 望んだ理由はもう無くなってしまったのに、言葉に縛られるが如く 意思が弱いのか、理由に逃げているのか・・・。
変わらないままでいては、ダメなんだ。 無理に変えなくても良い、けれど変わらないでいても、その意味はもう無いんだ。
|