恋愛至上主義
今まで←昨日明日⇒はいいろのそら。


2004年10月29日(金)

今日はほとんど眠れなかった。
6時半にエリちゃんからのモーニングコールでベッドからおりた。
最後の電話。

用意をして家を出たのが8時10分くらい。
学校についたのが8時50分。
もう少し早ければ朝のホームルームも間に合ったのに。
でも1時間目からちゃんと出るのは半年くらいぶりなので気分はよかったです。

1,2時間目は化学でした。
寝てないのもあり、最後だという思いもあり、スゴクテンションが高くて、
ハジメちゃんにもテンション高いな〜って言われた。
そしていつも通り話し掛けまくって授業潰しました。
2時間目ははじめちゃんが自習だといったのであたしは音楽聴いたりメール打ったり、ハジメちゃんと恋バナしたり、ホワイトボートに落書きしたりしてました。
そして2時間目終了。
3時間目はリーディング。
なんか山口先生の機嫌が微妙だったので普通に授業受けた。
4時間目のライティング。
ずっとプリクラ切ってました。

昼休みは最後なので食堂できつねうどん食った。
今日はカメラのフィルムを2本持ってきてたので、校舎の色んなところを写してたんだけど、食堂もきちんと撮りました。
5・6時間目は家庭科。
手紙書きつつプリクラわけつつ音楽ききつつ寝て、
もらったプリントは授業終了とともにポイ。

今日は休み時間とかで友達にすれ違う度に写真を撮ってました。
だから、終わりのホームルームの時に、普通に「今日で辞めます今までありがとう」的なことをいって、皆で写真とっておわりかなって思ってたのね。
でも授業終了してすぐに、職員室に呼ばれました。
いつもならホームルーム終わってから呼ばれるのにおかしいなって思って担任のところへ。

用件を聞いてプリントをもらって、「じゃぁ一緒に上(教室)にあがろうか」って言われて。
ちょっと??って感じで一緒に教室へ。


教室の前に着くと扉が閉まってた。
あたしは後ろの席だから後ろの扉をあけようとしたら担任が、「前から入ろう」と言ったので、じゃぁ前からでいいか、と扉を開けました。

びっくりした。

まず、机は全部後ろに寄せて、イスだけを教室の真ん中に3列くらいにして並べてみんなが座っていて、
K見君が何か小さい紙を持って端に立っていました。
あとでわかった事だけど、K見君は司会役で、その紙はカンペだったようです。
そしてあたしが入ると同時に拍手されて。
何がなんだか、わかんなかった。
そして、えええ??とか言ってたら、黒板見て!って言われてみてみたら、
大きな白い紙に「卒業式」って書いてあって、
そのプログラムがかかれてた。
何がなんだかわからないまま、あたしもイスに座らされて、司会のK見クンが、
「開式の辞」って言って、Aちゃんが「2004年3年A組 卒業式を始めます」と言いました。
そこでわかった。
皆は、この、受験前の忙しい時に、あたし何かのために、卒業式をしてくれたのでした。

開式の辞のあとは先生の話。
先生はあたしだけに向けて言葉を言いました。
そのあと、イキナリ後輩達がキーボードを持ってずらずらと現れて本当に驚いていたら、あたしのために歌ってくれると。
泣きそうになった。
あんまりいい先輩じゃなかったのに。
なのにわざわざ。
歌はキロロのベストフレンド。
それが終わったら後輩達は声をそろえて「先輩今までありがとうございました」って言ってくれて。本当に嬉しかった。
泣き出してる子もいた。あたしのために泣いてくれてるなんて。

後輩の歌が終わると送辞でした。
あつじ担当で。
本当にソレっぽく作った白い紙に包まれた紙をとりだして、あつじが送辞を読み始めた。
読みながらあつじは泣き出して、あたしも釣られて泣いてしまった。
ガマンできなかった。
すっごい泣いてもうやばいってなった時に卒業証書をもらって。
本来はそんなものもらえるはずないのにさ。ちゃんと筒もあって。
それだけでも嬉しいのに、次は記念品の贈呈。
大きな花束と、紅白まんじゅうと、写真立てと、寄せ書き。
その寄せ書きは、3年間お世話になった先生と、クラス全員のもの。
泣いた。
もう顔あげれなかった。
幸い前髪がすっごいのびてたから貞子みたいにしてのりきった。
記念品贈呈のあとは合唱。
皆が文化祭の時に歌った「そのままの君で」を歌ってくれた。
歌ってくれている間、ずっと泣いてた。
何人か泣いてくれている子もいた。

そして、あたしも一言喋れって言われた。
泣いてちゃんと話せなかったけど、ゆっくりと話しました。
学校が大嫌いだった事、何度も辞めようと思った事、
だけど、ここまで続いたのはこのクラスが最高のクラスだったからだと言う事。
サキも号泣してるし本当に泣いてる子が何人もいて、本当に卒業式みたいでした。
自分から辞めることを選らんだんだから、卒業式なんて絶対にないものだと覚悟してたし、卒業証書もないって思ってたけど、
この、3−Aが最高のクラスだったから、あたしは卒業式をしてもらえる事になった。本当に最高だ。
あたしのためだけの卒業式。
他にも辞めた子はいるけど、あたしほどいろんなことをしてもらえた子はいないし、
あたしは本当に幸せです。

その後は皆でジュースで乾杯をして、文化祭のビデオを見て、
写真撮って、帰らなきゃいけない子は帰って、残れる子は残ってゲームをしました。
最初は紙に誰かの名前が書いていて、その人になりきって自己紹介をして、
それが誰かあてるゲーム。
あたしはK君だったので、前歯を出して出っ歯にしたら皆爆笑してました。
次はジェスチャーゲーム。
4人ずつ3チームに分かれてやりました。
勝ったチームは担任の河合ちゃんの奥さんが作ったスイートポテトがもらえるのです。
最初はうちのチームはK君が穴で、K君の時にヘンな動きに変わっちゃうのであたし(4番目)とK君(3番目)の位置を変えたら見事優勝しました。

なんだかんだ楽しんでたらもう5時。
また写真撮って、大半の子は帰って、あたしはハンナと喋ってました。
恋バナした。
あたしの恋愛感は「足掻けるだけ足掻く!必死で足掻いて無理ならそれは本当に無理だと言うことだから。だから限界まで足掻く。限界まで足掻いても無理ならそれはどうしようもないし、晴れ晴れと諦められる」というものです。
だからハンナにもそれを言いました。
「無理だ」と決めるのは自分じゃない、「限界」を見てからこそ「無理」だと思えるのだから。

そして今日の卒業式の事。
本当にいいクラスだったからこそこんな事をしてもらえた、本当に感謝している、というと、
「ミナがイイコだったからこそ、こんなことをしてあげたいって思えるような子だったからこそ、皆が動いたんだよ。誰に対してもこんな事してあげるわけじゃない」って言ってくれてまた泣きそうになった。
あたし3年になってほとんど学校来てないよ?文化祭は準備を全く手伝わなかったんだよ?


帰りはエリちゃんと久しぶりに帰った。
今日で最後だな、ってしみじみ思った。
駅の横のファミマでチキンを買って駅のホームの奥で食べた。
一杯喋った。
あたしは大人になりたくない。
ずっと高校生でいたかった。
でもそれは無理な事だし、高校生でなくなる時期を早めたのはあたしだし。

ほぼ毎日制服を着て、学校に通う日々を3年間続けてきたわけだから、
それが当たり前の日常で、あたしにはそれが全てだった。
3年って短いようで長いよね。
日常として定着するには充分すぎる期間。
その3年間を、たぶん、あたしの人生の仲で一番重要な3年間を、
この学校で、このクラスで過ごせて幸せでした。


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