2005年05月27日(金) |
るかちゃん映画鑑賞会「柔らかい肌」 |
二足歩行をするレッサーパンダの風太君と ゴロ寝ばかりしているルッカとどちらが賢いかわからなくなるこの頃 みなさまいかがお過ごしでしょうか?
テロリストと殺戮を繰り返したり 宇宙でヘンな生き物がでてきたりする映画に全く興味のない わたしにとって、とても大好きな映画トリュフォーの「柔らかい肌」を ご紹介いたします。
文芸雑誌の編集長で評論家であるピエールは リスボンに出張中に若いスッチーのニコルにひとめぼれ。 妻子のあるピエールは妻子を捨ててニコルと一緒になろうとするが ニコルには捨てられ、妻には浮気を気づかれ おっさん 大ぴんちっ。 どうするっ ピエールっ。
トリュフォーの映画ではいつも思うのですが 人物の感情の機微が生々しく、韓国ドラマや大映ドラマのように 悪役善役がはっきりわかれていません。 この映画でも、もちろん1番悪いのはピエールです。 自分はおっさんのくせに、若いねーちゃんにイチコロ。 そのくせ、ねーちゃんに振られると、 尻尾を巻いて妻のところにもどろうとする絵に描いたようなスットコドッコイぶり。 そして自業自得の結末。 なのに全くピエールが憎たらしく思えないから不思議です。
ところで、捨てられる妻は老女で不細工というのは お決まりなような気がしますが、ここでの妻は美しく上品で官能的です。 わたしだったら妻の方がいいかも!とおやじのように 品定めをしてしまう自分が悲しくもあります(大照)。 ラストシーンでの妻が安堵の笑みをみせる場面は 大変美しく、ぜひ一見の価値のある映画だと思います。
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