2004年09月03日(金) |
るかちゃん映画鑑賞会「Season Ticket (Purely Belter)」 |
この映画をみて「ひかりのまち」を思い出していたのだが、 「ひかりのまち」で使われていたマイケル・ナイマンの曲が 使われていたからかもしれない。 「ブラス」「リトルボイス」のマーク・ハーマン監督作品。
地元サッカーチームの熱烈ファンである悪ガキ、 15歳のジェリーとスーエルの夢は、 シーズンチケット(年間チケット)を手に入れて、 ミルクたっぷりの紅茶を飲みながらサッカー観戦すること。 でもシーズンチケットは1枚500ポンド、とても手が出やしない。 あの手この手、悪の限りを尽くして、お金をためて、 チケット獲得に東奔西走するふたり。 病気の母、ヤク中で家出中の姉、登校拒否、貧困、暴力父からの逃避と、 四面楚歌なくらしぶりのジュリーにとって、明るい未来はほど遠い。 それを充分にわかっているからこそ、 「ひと時だけでも夢をみたい」=「シーズンチケット」なのだ。
それでも、思わずニヤリとしてしまう、ささやかなハッピーエンドで 物語は締めくくられている。 文字通りのひと時だけの夢をみることができるのだ。 なるほど。ふむふむ。 このささやかなハッピーエンドの向こうには 薔薇色の人生は待ち構えてやしないのだけどね。 悲惨な内容を、笑いあり、涙ありのほろ苦い作品に描いていて アタシは結構好きだ。
■この映画お勧めのかた■ 1980年代以前のイングランドが好きな方。また在住された方。 または旅行されたかた。 The Smithが好きな方。 サッカーファソ。 ほろ苦い映画の好きな方。
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