青山ブックセンターが破産した。
洋書や芸術書の充実していた青山ブックセンターには若い頃、大変お世話になっていたので悲しい。
特に六本木店は深夜まで営業していたので、よく時間をつぶしたり待ち合わせをしたりしたものだった。

アタシが青山ブックセンターで最初に買った本は
ウイリアム・バロウズの「おかま」という純愛小説だった。
バロウズはウイリアムテルごっこをしていて
過って妻を射殺してしまったという、救いようのないジャンキーで
救いようのないスットコドッコイである。

今は廃本となってしまった「おかま」だが
アタシはこの本を読んで泣いてしまったことを覚えている。
でもなんで泣いたか思い出せないのが、ルッカのルッカたる所以である。
そして、もう1度読んでみようと探してみたのに見つからないのが
またまたルッカたる所以である。