むかしむかしあるところに、お姫様がいました。 ある時にお姫様が泉のそばで金のまりを投げて遊んでいると、まりはころころと転がって泉にぽちゃりと落ちてしまいました。お姫様はそのまりをとても大切していたので、嘆き悲しんでつぶやきました。 「誰かあのまりを取ってきてくれたら、何でも欲しいものをあげるのに」
それを聞いた、一匹の蛙が言いました。 「あなたが私をお友達にしてくれるなら、わたしを隣に座らせてくれて、あなたの金の皿で一緒に食べさせてくれるなら、あなたのベッドに寝かせてくれるのなら、わたしを愛してくれるのなら、金のまりを取ってきてあげましょう」
お姫様が頷くと、蛙は水に潜って口にまりをくわえて上がってきました。まりを取り戻したお姫様は大喜び。蛙の約束などすっかり忘れてお城へとんで帰りました。蛙は「待って下さい! 私はそんなに早く走れません」と声を張り上げましたが、お姫様は蛙を無視して走り去りました。
次の日にお姫様が王様と共に食卓に着いていると、ぺちゃりぺちゃりという音を立てて、何かが階段を上がってきました。そしてそれは扉の前に立つと「お姫様開けてください」と言いました。それは昨日の蛙でした。
お姫様は王様に言いました。 「外に気持ち悪い蛙がいるのです。昨日、私の金のまりを泉から取ってきてくれたお礼に、お友達にしてあげると蛙に約束したのです」 王様は言いました。 「約束をしたことは守らなくてはいけない。さあ、蛙に戸を開けてあげなさい」
お姫様が戸を開けてやると蛙はテーブルまでぺたぺたと歩いてきて言いました。 「わたしをあなたの隣の椅子に上げてください」と言いました。 お姫様は気味が悪くて嫌でしたが、王様はそうするように命令しました。
蛙は上にあがると言いました。 「あなたと一緒のお皿で食べたいのです」 お姫様は、嫌々ながらも蛙と同じ皿で食事をしました。
蛙はお腹いっぱい食べると言いました。 「わたしはもうおなかがいっぱいで、ねむくなりました。さあ、わたしをあなたの部屋へつれていって、あなたの絹のふとんで寝るしたくをしてください。ふたりで寝ることにしましょう」
お姫様は仕方なく蛙を自分の部屋へ連れて上がり、ベッドに入りました。そして、蛙をつまみあげると力一杯壁にぶつけて言いました。 「それじゃあ、楽にしてあげるよ! いやらしい蛙め!」
ところが、下に落ちてきたのは蛙でなく、美しい若い王子でした。王子は悪い魔女に魔法をかけられていたのです。そしてふたりは喜んで一緒に眠りました。
次の朝、目が覚めると8頭の馬に引かれた馬車がやってきました。そこには、王子の忠実なけらい、ハインリヒが乗っていました。ハインリヒは、王子が蛙に姿を変えてしまったのをとても悲しんで、悲しみのあまり心臓が張り裂けないように、胸の回りに3本の鉄のたがをはめねばなりませんでした。
王子はお姫様と一緒に馬車で王子の国へ向いました。馬車がしばらく道を進むと、王子は自分のうしろで何かが壊れる音が聞こえたので、振り返って言いました。
「ハインリヒ、馬車がこわれたぞ」 「いいえ王子様、馬車ではありません。わたしの胸の『たが』が、ひとつ壊れました。王子様が蛙でいらしたときに胸のつらさを押さえていた『たが』が」
そのあと2回、旅の途中で音がしました。王子は馬車が壊れたのかと思いました。しかしそれは、ハインリヒの胸からはじけ飛んだ、たがの音でした。 (グリム童話より)
(*`д´)あのさー (*`д´)このオンナ性格わるくないかっ? (*`д´)王子も何で自分を殺そうとしたオンナ連れてかえるんだよ? (*`д´)喜んで一緒に眠ってる場合か? (*`д´)ハインリヒも胸はりさけてる場合じゃないぞっ? (*`д´)どいつもこいつもっ!イヤラシイッ!
てか カエル怖い・・・。ごめんね。ぴょん吉。
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