あまいせいかつ

2003年09月15日(月) カエルの王様

むかしむかしあるところに、お姫様がいました。
ある時にお姫様が泉のそばで金のまりを投げて遊んでいると、まりはころころと転がって泉にぽちゃりと落ちてしまいました。お姫様はそのまりをとても大切していたので、嘆き悲しんでつぶやきました。
「誰かあのまりを取ってきてくれたら、何でも欲しいものをあげるのに」

それを聞いた、一匹の蛙が言いました。
「あなたが私をお友達にしてくれるなら、わたしを隣に座らせてくれて、あなたの金の皿で一緒に食べさせてくれるなら、あなたのベッドに寝かせてくれるのなら、わたしを愛してくれるのなら、金のまりを取ってきてあげましょう」

お姫様が頷くと、蛙は水に潜って口にまりをくわえて上がってきました。まりを取り戻したお姫様は大喜び。蛙の約束などすっかり忘れてお城へとんで帰りました。蛙は「待って下さい! 私はそんなに早く走れません」と声を張り上げましたが、お姫様は蛙を無視して走り去りました。

次の日にお姫様が王様と共に食卓に着いていると、ぺちゃりぺちゃりという音を立てて、何かが階段を上がってきました。そしてそれは扉の前に立つと「お姫様開けてください」と言いました。それは昨日の蛙でした。

お姫様は王様に言いました。
「外に気持ち悪い蛙がいるのです。昨日、私の金のまりを泉から取ってきてくれたお礼に、お友達にしてあげると蛙に約束したのです」
王様は言いました。
「約束をしたことは守らなくてはいけない。さあ、蛙に戸を開けてあげなさい」

お姫様が戸を開けてやると蛙はテーブルまでぺたぺたと歩いてきて言いました。
「わたしをあなたの隣の椅子に上げてください」と言いました。
お姫様は気味が悪くて嫌でしたが、王様はそうするように命令しました。

蛙は上にあがると言いました。
「あなたと一緒のお皿で食べたいのです」
お姫様は、嫌々ながらも蛙と同じ皿で食事をしました。

蛙はお腹いっぱい食べると言いました。
「わたしはもうおなかがいっぱいで、ねむくなりました。さあ、わたしをあなたの部屋へつれていって、あなたの絹のふとんで寝るしたくをしてください。ふたりで寝ることにしましょう」

お姫様は仕方なく蛙を自分の部屋へ連れて上がり、ベッドに入りました。そして、蛙をつまみあげると力一杯壁にぶつけて言いました。
「それじゃあ、楽にしてあげるよ! いやらしい蛙め!」

ところが、下に落ちてきたのは蛙でなく、美しい若い王子でした。王子は悪い魔女に魔法をかけられていたのです。そしてふたりは喜んで一緒に眠りました。

次の朝、目が覚めると8頭の馬に引かれた馬車がやってきました。そこには、王子の忠実なけらい、ハインリヒが乗っていました。ハインリヒは、王子が蛙に姿を変えてしまったのをとても悲しんで、悲しみのあまり心臓が張り裂けないように、胸の回りに3本の鉄のたがをはめねばなりませんでした。

王子はお姫様と一緒に馬車で王子の国へ向いました。馬車がしばらく道を進むと、王子は自分のうしろで何かが壊れる音が聞こえたので、振り返って言いました。

「ハインリヒ、馬車がこわれたぞ」
「いいえ王子様、馬車ではありません。わたしの胸の『たが』が、ひとつ壊れました。王子様が蛙でいらしたときに胸のつらさを押さえていた『たが』が」

そのあと2回、旅の途中で音がしました。王子は馬車が壊れたのかと思いました。しかしそれは、ハインリヒの胸からはじけ飛んだ、たがの音でした。

(グリム童話より)

(*`д´)あのさー
(*`д´)このオンナ性格わるくないかっ?
(*`д´)王子も何で自分を殺そうとしたオンナ連れてかえるんだよ?
(*`д´)喜んで一緒に眠ってる場合か?
(*`д´)ハインリヒも胸はりさけてる場合じゃないぞっ?
(*`д´)どいつもこいつもっ!イヤラシイッ!

てか カエル怖い・・・。ごめんね。ぴょん吉。


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