2003年08月02日(土) |
るかちゃん映画鑑賞会「戦場のピアニスト」 |
昔、ソフィーの選択と言う映画があって、 アタシの大嫌いなメリル・ストリープが主演の映画でした。 その強力な内容に、戦争の映画はもう見たくないと、 ひそかに思っていたのでした。
今回の戦場のピアニストもどうしようか、ずっと迷っていたのですが、 見てみようと思ったのは、主演のエイドリアン・ブロディさんの 「自分がどう評価されたという事より、この役をやれたということで満足なんだ。」 と言う言葉に後押しされたからです。 るかちゃんのお友達の間では、あまり評判もよくなく 乗り気はしなかったのですが、結果から言うと見てよかったと思ってます。 ただビデオにとって何度も見たいという映画ではないですが(汗)。
一言でいうと、呼吸が過呼吸になってしまような映画です。 食欲も減退します。 ハリウッド映画のような派手な演出は全くない映画ですが、前半どの場面でも 必ず死体が地面に倒れているのに卒倒しそうになります。 後半、逃げ惑うブロディさんの弱弱しい姿(186cm 59kgまでダイエットしたそうです)に一段と呼吸が苦しくなります。
ポランスキー監督の映画を見ると、アタシはいつも同じような気持ちになります。 それは、ものすごい後味の悪さ。 例えば、すごく可愛がっていたインコを足で踏んで殺してしまった時のような いたたまれない、救いのない気持ちになるのです。
それが、今回はありませんでした。
それはきっと、エイドリアン・ブロディさんにあると思うのです。 あのひょうひょうとした雰囲気が、うまくポランスキーの毒のある暗さを カバーしているような気がするのです。 なぜ、ひょうひょうとした雰囲気なのか…。
あの、下がり眉毛のせいだよな…。
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