まろやかな日々
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うれしかった。 涙が出る程に。
でも、痛かった。
友だちが、誰よりも早く教えてくれた「妊娠」。
市販薬でそれが判って 月曜日に、病院に行くという。
私が、手術日を決める日に 「おめでとう」って言われるであろう彼女。
彼女が味わっていた辛さ、苦しさ 誰よりも解っていた。 だから、本当にうれしかったの。
なのに、一緒に感じる痛みに混乱した私は 彼との関係に波を立ててしまった。
彼に謝って、許してもらった後も 悲しい気持ちは、どんどん押し寄せてきた。 それは、妊娠できない悲しみというよりも 今までに感じたことのある全ての悲しみが、グルグルと渦を巻いて迫ってくるようで どうしたらいいのか解らなくなって、涙が止まらなくなった。
助けてほしかった。 でも、彼は 許したにもかかわらず、私がいつまでもいじけているのだと勘違いして 助けに来てくれない。
本当に助けてほしい時には、誰も来てくれない。 いつも、そうだった。 今日もまた。
ココロが、悲鳴をあげて 深夜の街に飛び出そうとした時 彼が、やっと気がついて抱きしめてくれた。
遅いよ。。。
彼の温もりが 私のココロを溶かしていく。
あの頃私は。。。
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