私たちが結婚式を挙げたレストランから
6月に閉館するという手紙が届きました。

そのレストランは、大正12年に建てられた洋館で老朽化が進んでおり
大きな震災に耐えられないと判断されたのです。

確かに、近年頻発している災害。
いつ、都心で起きても不思議ではありません。
何かあってからでは遅いというのも解ります。

でも。
ずっと変わらずにいてほしかった。
ずっと、千鳥が淵の畔で
ビルの谷間の桜の木の下で
私たちを待っていてほしかった。

緑の屋根
小さいけれど整った庭
夢を膨らませながら打ち合せをした部屋
私たちが列席者の前で一生を誓いあったホール
婚姻届の証人を書いてもらった待ち合い室
披露宴の料理を完食した新郎新婦控え室

みんなみんな、忘れないよ。
私たちの始まりの家がなくなって
高層ビルになってしまっても。

最後に、もう一度だけ
あの洋館で食事がしたいです。

あの頃私は。。。
2004年05月30日(日)　休日らしい休日
2002年05月30日(木)　きぬ＠いろいろ