ふと机の上に無造作に置いてある腕時計を見て思ったんだけど。
小さい頃って、すごく腕時計に憧れてた。
大人の特権みたいなかんじがして。
だから初めて自分の腕時計を買ってもらったとき
嬉しくて
嬉しくて
毎日自慢気に時計をして歩いて
夜になったらとても大切にしまいこんでいたのに。
今はいくつもの時計を持っていて
止まったままでも平気にほっといてある
初めての時計も、止まったまま。
悲しい。
子供の頃、あんなに「どきどき」した宝物を
なんの感情もなく放っておける自分が。
大人になるっていうのが、「どきどき」を忘れることなら。
ずっと、ずっと子供でいたかったな
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