正確に言うとインスタント焼きそば。
あれってやつぁ湯切りなんて面倒臭い作業があるじゃあないか。
親御さんに頼まれて、その湯切りなんて作業をしたわけです。

流しでやるとベコーって音するんですよね。
火傷したらかなんなぁと思い、端の方を持ってベコーってやってたらですね、なんとっ!!

ベコーって麺まで全部出て行ってしまわれたのですよ！

その途端家中に私の悲鳴が響き渡ったことはいうまでもなく。
洗面所でお化粧をなさっていた母様は情けないと嘆き、
昼御飯を待っていらっしゃった父様は綾綺にやらせたお前が馬鹿だと母様をなじりました。
かくしてワタクシは即席麺も作れない女という輝かしいレッテルを
華々しく貼られたのでございました。

そして母様は、流しの上に横たわっている麺を拾いあげ、煮沸消毒をし、
でろんでろんに伸びた焼きそばをお召しあがりになられたのでした。

こう書くとびんぼっちぃな。
別に捨てれば良かったんですけどね。
家に食べれそうなものもなかったし。
何より食べ物は粗末にしちゃいかんのです！

…お前が食えよって話だな。