月曜日は、あやが運転して君と街中（まちなか）をドライブ。

２ヶ月ちょっと前、

君はあやの運転に恐る恐る乗ってたのに、

うとうとしている君を見て嬉しかった。



もうすぐあやの誕生日。

去年は友だちだった君に欲しいものをリクエストした。

買って届けてくれたんだよね。

あの時、会ってなかったら、今の二人はいないんだよ。

全部がシナリオだったかのように思えるよ。

「なんでそんなに優しくするの？気になっちゃうじゃん」

あれが始まりだったね。

今年の誕生日は黙っておくつもりだった。

仕事がハードな君に気を遣ってもらいたくなくて

こっそり歳をとってしまおうと思ってた。

事後報告でいいと思ってた。



君と電気屋さんに入ったとき、

「誕生日プレゼントを考えてて、思いつかないんだけどパソコンでいい？」

ってぼそっと言われたとき、頭が真っ白になったよ。

考えてくれてたんだね。嬉しかった。

「会えたらそれで十分嬉しいけど忙しいならしかたないし」

なんてメールしてたけど

今年は仕事で会えないんだって、君からメールがきた。

本音はちょっとがっかり。でも仕方ない。わかってるよ。

「また美味しいもの食べに行こう」

って言ってくれた。埋め合わせてもらおう。



去年の誕生日、君にプレゼントをもらって、ご飯食べに行ったね。

初めて、誕生日を過ごした男の人だった。

その君が今、彼氏だなんてね。不思議だよ。


遠距離をしてた頃は年中行事なんて、あってないようなものだった。

これまで誕生日をそれほど特別な日だって思ってなかったんだろうね。

今になって大事な日に思えたりして、やっぱり彼に会いたいなんて。

本当はね、聞き分けもなく、会いたいです。あいたい。

なんてね。そんな子どもじゃない。。かな。





遠距離だった話してもいいかな。

今でもよく思い出すよ。

いつも両手を広げてあやを待っていてくれた。なんでも受け入れてくれた。

大きな気持ちで支えてくれて、あやはいつも伸び伸び恋をしていたよ。

遠距離だったけど、一生懸命想ってたよ。

今で良かったのかどうかなんて分からない。

でもあやが望んだ結果なんだよね。

そんな答えは誰も分かりえない。