的といじの日記
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蛍光灯の光を浴びていると、気分が悪くなる。 太陽の光を浴びていないと、滅入ってしまう。 それにしても京都の冬は曇りがちだ。 一日中晴れていることなどせいぜい月に2、3日程度だ。 つまりやたらと蛍光灯に照らされている時間が長いのだ。 バイト先のコンビニで、図書館で、喫茶店で。 部屋にいても昼間から薄暗く、蛍光灯の出番である。 ”つらい冬、待ち遠しい春”という表現になんら違和感を感じることは無いけれども、実家にいた頃は冬はただ寒いものだった気がする。それにたいして、京都の冬は寒いというよりも、何より暗くそして重い。沈んだ気分をさらに落ち込ませる。自殺を煽っているかのように。この旧都は千年来の発狂天国なのかもしれない。京都人は自ら閉鎖的だと自負するが、そもそも気候からしてよそ者を受け入れない風土なのだ。 ところが、ひとたび春がくれば、全国から観光客が殺到する。人ごみを横目に自転車をはしらせると、皆揃って談笑している光景が目に入る。実際のところ精神的にも快適な季節は一年のうち春と秋のわずかな時期しかないのだが、その期間というのがちょうどうまいこと旅行シーズンにあたっている。ひょっとすると、京都観光カレンダーが連休を決定してきたのではないかと勘ぐってしまう。
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