| 2007年05月12日(土) |
ロミオとジュリエット。 |
スタジオライフのロミオとジュリエットを観てきました。 みんな男の役者さんなんですよー。 宝塚の逆バージョン。
なんかちょっと拍子抜けしちゃった感じでした。 あれ?こんなだっけ?みたいな。 あまり良い意味ではないです。 ジュリエット役の役者さんも、声も 確かに可愛かったんだけど、わ〜vvって思うほどではなかったし。 むしろロミオの方が動きとか可愛かったかも。
シェークスピアの原作(戯曲?)通りの台詞がいっぱいで (ほとんどそうだったと思う) 結構難しかった。 たとえが、日本的な感じじゃないので 私には本当に難しいんです。 考えないといけない。 すーっと体に染みこんでこないので。 演出とか、音楽や照明に頼ったエンターテイメント性の高い舞台ではなく 「演劇」って感じでした。 原点っていうか、根本っていうか。 役者さんがよっぽどうまくないと やっぱ厳しいよね、そういう芝居って。 みんな滑舌が悪いのにに台詞が多くて早口だったので (しかも内容が原作通りだったので) 結構辛かった。 え?今なんて言った?みたいな。 ストーリー知ってるから大丈夫だったけど。 殺陣のシーンは、ちゃんと剣を合わせて 実際に音がしてたので、すごいなって思いました。 客席でよく戦ってたので、ひやひやでした。 前の方のお客さん、後ろで芝居してたの見えなかったんじゃないのかなー。
でもねーー。 泣けた。 なんだかんだ言ってやっぱり涙ぐんでる自分がいました。 ロミオが死ぬシーン。 ジュリエットが死ぬシーン。 台詞の重みに泣かされた……。 毒薬飲むロミオとか、短剣を胸に突き刺すジュリエットとか 上手だったな。 シルエットがきれいだったというか。 印象に残ったというか。 ロレンスの罪深さとか 人の弱さとか、いろいろ含んでました。 「ロミオとジュリエット」っていう筋書きに泣かされた。 最後、二人の遺体を前に両家が手を取り合うシーンは 本当に本当に泣けた。 これは小さな戦争だと思った。 本当に大切で、純粋なものを失うことでしか 目を覚ませないのだとしたら 人はどれだけ愚かな生き物なんだろう。 たくさんのことを含んで揶揄してるんだろうなと思って 本当に泣けました。 ロミオとジュリエットが死ぬシーンよりも その二人を前に懺悔する人々の姿に泣けました。 人の営みや、存在そのものの愚かさと痛ましさに。 どれだけ欲深い生き物なんだろう。 ああ………。
「パンがないならお菓子を食べれば」と言ったマリーアントワネット。 人の痛みに気づけないことの愚かさ。 本当に大切なものを失って、身一つになって そのことに気付いたときの、純粋で誇り高い想いが好き。 それは本当に澄みきって、誰にも汚すことはできない 美しいものだと思うから。 取り返しのつかない事態のあとにしか 気付くことが出来ない。 ああ、頼朝もそうであったのかなって思います。 捕らわれた心を解放するには、胸の奥の大切な何かを失うしかない。
重かったです。 面白かった。 エンターテイメントという感じではなくて 「演劇」を観たという感じでした。 宗教的っていうか奥深いっていうか。 宇宙規模の人間の営みを感じた。 面白かった。 シェークスピアってすごいよな。 すごいとかいうのも今更っていう感じだけど。 ロミオとジュリエットは若い(幼い?)二人の悲劇を 描いた恋愛物だとずっと思っていたけれど、違うんですね。 あれは人間の悲劇だ。 主人公はむしろ、ロレンスや ロミオとジュリエットの両親(主にジュリエットの両親?) じゃないかと思いました。 面白かった。 原作通りって、むしろ飽きさせないですね。 ぼんやりしてる余裕もなく、台詞を聴いてました。 面白かったですvv どうもありがとうございました!!
「夕飯のロールキャベツハンバーグがマジ美味しかったvvマジでvv」
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