「ひばり」 松たか子主演。 蜷川幸夫の「ひばり」を観ました。 TVでやってた。 3時間。 辛かったーー。 なんか、私、お芝居はやっぱりエンターテイメントだと思ってるから 楽しめなくちゃダメみたい。 最後までみたけど、最初の10分くらいで飽きてました。 「演劇」の本質を極めるとああいう方向性になるのかしら。 歌ったり踊ったり殺陣とか全然なくて 暗転も音楽も最低限。 演劇の期限って宗教的なものだった気がするんだけど そういったものを色濃く感じた芝居でした。 松たか子、出っぱなしですごかったなーー。 なんていうか、ジャンヌの人物造形があんまり好きじゃなかったな。 カリスマや神の奇跡っていうよりも 少し頭の切れる、口の巧いただの娘で 妄想癖かもしれなくて…。 あれ、実際のジャンヌもそんな感じだったっけ? ジャンヌダルクには義経を重ねていた部分があったので あまりの違いに驚いた。 自分の浅はかな頭でただ勝手に「境遇が似てる」って思って ジャンヌと義経を重ねていただけかもしれないけど…。 神の声が聞こえたとか聞こえないとか そんなことはどうでもいいんだよね。 そうだと信じれば、神にも悪魔にもなる。 人間は気持ちの生き物だってことだよね。 …怖いな…。 頼朝が義経を持て余すのもわかるな。 頼朝は堅実で、神経質な完璧主義だと思うのね。 「100%失敗しない」と確信しないと動かない。 それが私の頼朝イメージ。 そう考えると、義経なんて地雷抱えてるようなものだよね。 気分一つで 天気一つで 言動を変えるような弟なんて。 (それが私のイメージ) でも義経は違(たが)わないから怖い。 それは野生の獣の本能に似ている。 義経はね、人でありながら獣で 地球に生まれながら言葉の通じない宇宙人で 男でありながら、女のように小柄で力も弱く可愛い顔をして 大人になってもいつまでも世間知らずの子供で モーツァルトが宇宙に流れる音楽をその身に受けて曲を作ったように あの子の発想は既に宇宙に存在していて あの子はそれを受け止めて(受信)、突き進んでいっただけだと思うの。 異端児みたいにカリスマみたいに言われるけど。 いや、カリスマなんだろうけど。
ってまた殿の話になってるーー。 ジャンヌダルクの話。 火あぶりきっついなー…。 魔女狩り、きっついよなー。 なんなんだよマジなんなんだよ…。 牢獄に入れられたジャンヌが 男の格好で過ごしている理由を訴えるときにまたこうね 心がざわついて、世の中のすべての男、死ねって思いました。 ホンット……ホンット、ホンット…男って……。 男って!!!!!!!!!! 私も男に生まれていたら、女性の気持ちも考えず そんなやましいいやらしいことばかり考えたんだろうか……。 反吐が出ますね。 嫌悪で吐き気がする。 怖。 男に生まれたかったけど、そんな生き物なのだとしたら 女でよかったなーと思う。 自分の知ってる範囲でも「レディーファースト」って言葉の似合う 紳士で素敵な男性もいるんですけどね。 その方との違いを考える。 ……やっぱダメだ。 知性と品格がないとダメなんだ。 優しさもただのエロになっちゃうんだ。 それって、人徳なんだよなーきっと。 カッコイイ男の人、いいよな…。 何かに打ち込んでる人は基本的にカッコイイ。 それは男も女も同じか……。 ちょっともうどうしようもない感じの女の人もいるもんなぁ………。 それはそれで、そこらへんでこう仲良くして頂きたいものです。 層を間違えないで欲しいから。 ナンパしたい人はナンパされたい人に声かけて下さい、マジで。 私、ぶっ殺してやりたいと思ってるんで、ホントやめて下さい。 そんな気持ちになるの、疲れるんです。 ホントいやなんです、ぶっ殺してやりたいなんて そんな物騒なこと、極力思いたくない。 ……またこの話かよ。 トラウマですよ。 トラウマです。 もう勘弁して欲しい……。 夢に見たよ、同じ男に声かけられる夢。 追い詰められた私の心はどこまで行けば解放されるのでしょうか…。 この艦は、どこに向かっているのでしょうか…?ですよ、ホント(何)
ジャンヌ「ひばり」の話。 結局最後ってあれ、どうなったのかな。 火あぶりされかけて、助けられたの? 宗教的な話って何が本当か本当にわからなくなってくる。 誰が正気で、何が本当なのかわからなくなった。 どれが現実で、どこからどこまでが夢? 観ててマジ怖かった。 やだ、ああいうの。 今は観たくなかったというか観なければよかった…とか思ってます(笑) でも観るべくして観たんだろうなと思います。 芝居だって、一期一会だと思ってるので。 すべてが、必然だと私は思っています。 殿のお導きだよ。 妄想だっていいんだよね。 救われたということだけが、事実。
「世の中ってどうしてこう弱者に冷たいんだろう……」
|