長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2007年04月15日(日) 識閾下

 うーわー如月弥生は何一つ書き残さなかったのね、私は。そうして卯月も半分が過ぎてしまったわけだ。光陰矢の如し。


 人生最後の受験にするという意識の許で自分なりに努めてきた訳だけれども、私は世の中が然程甘くはないということも理解しているわけで、逃げ道ではなく、然しそれでも英語圏の国へ一年なり三年なり留学する――という選択肢も、持ってはいた。親も、如何やら其の選択肢を考えていたらしい。
 運命は判らないし、其の上皮肉的だ。何の因果か、私は関東圏に滑り込みで就職し、今こうして一人暮らしをしているわけだ。――何て、皮肉。

 嘗て――持っていた、守りたかったもの。守り通せなかったもの。其れを、今守れる筈も無くて。仮に守れたとしても、大きな代償を抱えることになるのだ。わかっている。知っている。理解している。そして、実行は出来ない。そうするだけの覚悟を、私は持っていないのだろうか。

 恐らくは音楽が導いてくれた今の職場は、学生生活とは勿論異なるものだけれども、他の企業に比べれば自由度も高くて、成程私に合っているのかも知れない。ずっと――此処に勤められるかどうかは、今はまだわからないけれども。同時に私は――夢を、諦めたわけでは決してないのだけれども。


 今は。唯静かに、考えている。










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