長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2005年10月12日(水)

 左眼の涙腺を刺激する何か異物が眼球の表面に浮いている。


 嗚呼、こういう電子板状の公開日記とは何て陳腐なものなのだろう。書きたいことを表現できない無力感と、伝えたいことを伝えきれない脱力感。どうせ、顔も名前も知らない解らない人に対して送るメッセージじゃない。たった其れだけのこと。其れだけのことに、私は苛立ちを禁じ得ない。
 コミュニケーションの形態は変化している。変化しつつある。常に変化している。
 隠す為の日記なら幾等でも暗号化しよう。誰が読んでも解らないように。私だけが記憶に浸れるように。そうして、過去に縛られたまま未来へと歩き出す。重いものも、軽いものも、全てを背負って。



 乾燥した肌が剥がれ落ちてゆく。流れる血も無く、鈍い痛みだけが表層に残っているというのに。止める術を、私は知らない。










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片翼 [MAIL] [CLAP!]

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