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■ 時間は流れて
時はながれて 時間は流れて 過ぎ去った過去にさよならを告げよう
そうして 時間というお薬は今のわたしには必要なこと
いつかのあの時のあなたはもう僕のそばにはいない 出会ったときのあの優しいまなざし 儚い笑顔 うしろを振り返らず まえを向いて歩こうと言ったあなただったけれど 出会ったあのときの 交わした たくさんの言葉たち いろんな思い出は バンドラの箱に封印しよう
わたしの全てだった ぼくの全てだった
そんな誓いが脆くも崩れて わたしの中で崩れて わたしの全てが崩れて あのときの風だけが通り過ぎて 何もなかったかのようにとおりすぎて 過ぎてゆく時間には もう戻れない もうあの日には帰れない
たくさんのいろんな人たちが通り過ぎて わたしは ボーッと歩いていた タイムズスクエアーの繁華街を 見知らぬ街をただただ歩いていた
白人黒人大きな人の間で わたしは小人のようにトボトボと歩いていた 豪快に笑い食べるニューヨーカーの大都会で ぼんやりと歩いていたじぶんがいた
そんなわたしを助けてくれたのは 同じアパートメントに住んでいるステファニーだった アメリカ育ちのステファニーはいろんな話をしてくれた そしてわたしを受け止めてくれた
具合が悪くなって何日もなんにちも ベッドにはりついていたわたしを 献身的に看てくれた大切な人 彼女が支えてくれなかったら たぶん今は存在できなかっただろう 世界中でたったひとりになったって そう感じていて なにもかも絶望的になって 食べることさえできなくて お腹がパンパンになって インターナショナルホスピタルにつれて行ってくれた そんな 彼女にカムサハムニダ 気分がわるくって ホスピタルに何度も連れていってくれた わたしは何やってんだろうね こんなにも脆いものだなんて初めて知らされて そんな自分に驚いて そんなじぶんに気付いて 深い哀しみの中 それでも時間というお薬は必要で 周囲を心配させてしまったよ
パトカーのサイレンが何時もならうるさいと感じるのに いろんな国の言葉たちが何時もなら賑やかだと感じるのに そんな音はわたしに受け入れられなくて ただただ 感じていたのは わたしのこころを風が通りすぎてゆくだけ ぼんやりと虚ろになって 何故わたしはここに居るんだろう 何故わたしは歩いているんだろう このまま消えてなくなりたい このままふうっとお空に飛んで逝けたら どんなに楽になれるだろう。。。と
今までがんばってきたのは いったい何だったのだろうと自分を責め だれの所為ではないよ だれが悪い訳ではないよ それが 運命だから ほしいものは何もない わたしの中には何もみつからない なさけないね 虚無の中で生きるなんて 虚ろの中で生きるなんて
まいにちまいにち。。。 そんなことばかり考えるようになっていった
それは あなたからはっきりと知らされた事実 信じられないけれど 信じられないけれど 受け入れなければいけないこと
わかっていたことなのに そう 知ることはこわいことなのに 知らないことの方がしあわせなことなのに なにやってんだろうね 何もみえていないよ
あなたに会えるうれしさで 嫌いなフライトもがんばって行けたんだよね いろんなこと いろんなこと頑張ったよねわたし。。。 かみさまは運命のいたずらをくださるよ 胸をはずませて発った4/25 到着も4/25 あなたのいる国は時差が14時間 あのときのドキドキはわすれない JKFに到着して会えたあの感動は “忘れないよっ” わすれるなんて そんなの出来ないよ でも忘れなければいけないよね
病室でかかえきれないお土産と 笑顔のお話 頬をすりよせて はぐはぐしてくれた思いも たくさんのはぐはぐも たくさんノックした病室のドアも 大好きな薔薇の花束と どこか儚げなあなたの横顔も ありがとうの言葉も みんなみんな さようなら
わたしの歩いた道 うれしいこともかなしいことも 歩いたわたしの道 確かなことは 今わたしは存在しているということ そして もう二度と戻れないということ 多くの過ちは 許しあわなければ いっしょには歩いてゆけない 確かなことは これからひとりということ
今まで愛したたくさんのこと 愛することを教えてくれたあなたに 愛しいと思えるすべてのことを どんなときも大切だと思えることを 教えてくれたあの時のあなたに 約束したあの交差点に いっしょに手を繋いであるいた歩行者天国 電信柱の雲のうえのお話も ずぶぬれになって歩いたあの道も たくさん悩んだあの思いも
わたしの今までのすべてにさようなら 愛して止まなかった日々、ありがとうとさようなら たくさんのさようなら。
2005年06月18日(土)
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