コトバあそび
おしながき|過去、読む?|未来、読む?
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2003年09月16日(火) |
琵琶湖でヨット転覆事故 |
ニュースを見ると、琵琶湖でヨット転覆して、7名が未だ行方不明っていうニュースを見ます。
この事故で転覆したヨットは全長6.5メートルほど、僕らがのっているのは7.99メートルで、
まあ、決して他人事ではないんですよね。
しかし、疑問に思うことも多々あります。なぜ12人ものっていたのか?っていうのも確かですが、
なぜ、あのヨットは沈んだのか?ってことなのです。
12人のるのも、いいとはいいませんが、乗れないわけでもないのです。
さらに、救命胴衣をつけていませんでした、ってニュースでいいますが、はっきりいってヨットマンならば、
台風来てる?とか言うような強風でない限り、ライフジャケットは着用しません。
ゲストが来ていても同じ。僕らのクラスのヨットも、もっと大型のヨットも基本的にボディの外側には落下防止のライフラインってのがあります。
それがあれば大丈夫だって思うし、ライフジャケットは動きにくいので、敬遠さえします。
なぜ沈んだのか?っていう疑問がずっと頭の中にあります。
基本的にヨットは不沈構造になっています。簡単にいうとお風呂に浮かべた洗面器みたいなものです。
中にドボドボと水を入れない限りは沈まないのです。それに多少はいっていても、浮くことはじゅうぶんに可能なわけです。
この不沈構造は、5メートルの船外機もないディンギーヨットから、30メートルの大きさの外洋ヨットに至るまでみんな同じです。
水面に浮かんでいる状態から、90度傾くことはあります。でもそれ以上は基本的にないのです。
では、なぜ今回のヨットは沈んだのか?めっちゃ不思議です。
それも助かった方の証言だと、船首から一気に沈みはじめて一度立て直したけど、やっぱりダメだった、と。
これもどうにも腑に落ちない・・・。
考えられる唯一のことは、後方から風を受けて帆走していて、一気に強い風が入り、その風がヨットの推進力にはつながらず、
セールを押すチカラだけが暴走して、船首から沈んだのかな?ってね。
一度は不沈構造で持ち直したものの、風力に負けたのでは?という考えなら、あり得ないこともないかな?と。
オーバーパワーと、その瞬間にデッキ上に湖水が流れ込み、沈下させる力が働いたのかも知れません。
さらにここで疑問。
ゲストを乗せて、楽しいセーリングをするときに、こんなにオーバーパワーを有無だけの風が吹くとなると、
セーリングをやめるはずなのに、どうしてセーリングしちゃったんだろう???
僕らも風が吹き上がると、自主的にライフジャケットは着るし、ゲストがいればセーリング自体を中止しますけどね。
まあ、起きてしまったものは仕方ないといってしまえば、話も終わりなんだけどね、
事件をなかなか終わりになせない根本的なものがありまして・・・。
琵琶湖って不思議なもので、琵琶湖大橋ってのがかかってるんですが、ここを起点にして、北湖、南湖って呼びます(特に琵琶湖セーラーはね)。
南湖は全体的に深度は3メートルから7メートルといわれています。
僕らのヨットも渇水時になると、航路を外れると座礁することさえあり得るのです。
こんなところで仮に沈んでしまったとしてもマストが湖面からでるくらいだから、簡単に見つかります。
でも、北湖は様相が全然変わり、琵琶湖大橋を超えてしばらく行くと、一気に深度が増します。
一番深いところで200メートル近い深度を記録しているらしいです。
まあ、事故現場がそこまで深くないのは確かなんだけど、それなりに深いわけですよね。
沈んだヨットを探すだけでも大変です。
早く不明の方が見つかればいいですけどね・・・。