コトバあそび
おしながき|過去、読む?|未来、読む?
のびぃ!の世界はReal Paradiseへようこそ!にもあるのね
下世話なトークですんません。
世に知らしめるのが、楽しみであり、恐怖である、そんな話。
学生時代、ヨットサークルで活動していた僕らは、
毎年、琵琶湖の南湖から北湖までヨットで移動して、
合宿をするのが、定例であった。
その夜の宴会での話・・・。
1回生は恒例の雑魚部屋。それも8人くらいの定員のところに10人以上。
まるで難民船みたいなものですね。
上級生は数人でひと部屋のランクアップをするんだけどね。
宴会は毎晩のようにおこなわれていて、会計をしていた僕は
4日間で酒代が40万近くになっていたことを覚えているのだけど。
(総勢50名くらいでね)
夜もふけてくると、みんなの酔いもかなり回り始め、勝手に寝る奴、
笑い出して止まらない奴、湖岸で愛をささやく抜け目ない奴。
そんな中で「ビーチク隊」が登場!
「ビーチク隊」には準備時間が必要。
なぜ?、時間が必要?
「それはね・・・」
マグマを揺るがすパワーと英知が必要だからだ!
ってなわけでとある一室に僕らは入室。
ざっと10名弱。
鍵をかけ、ひそかに語り出す。
「そう、真実はいつも静かに語られる・・・」
なんてキザなことをいうのかは、もう記憶にない・・・。
ビールに始まり、ウイスキーにかわり、そしてその銘柄はいつも同じ。
ビーチク隊御用達!
「ジャックダニエル・(ズ?)」
みんなの酔いを加速させるようなジャッキー(そう呼ぶのだ)がみんなを襲う。
何かにつけて1ショット一気飲み!
高揚する士気、火照る肉体、そして手のひらにはシェービングムーズ!
んんん?、ムース?
みんなのボルテージが完全にヒートアップしてくる頃を見計らい、
ビーチク隊長が雄叫びをあげるのだ・・・。
「よっしゃぁ!!!、いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「おりゃぁああああああああ!」
呼応するビーチク隊員、突然ズボンを脱いで、パンツになり、
シャツを脱いだと思えば、手にしたシェービングムーズをシェイクシェイク!
「よし!」
掛け声と共に、シェービングムーズがバストトップに塗り付けられる。
全員の彩りが終了したら、出撃だ!
ここまでかかる時間、雄叫びから十数秒・・・。
「いくぞ!」
隊長の掛け声でみんながドアのほうに向かう!
「おりゃぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」
扉を開けると同時に、隣の女子宿舎に向かうビーチク隊員。
前年を知るサークルメンバーは、雄叫びを聞くと、
「始まったのね・・・」といわんばかりに見物。
そして僕らの足は止まることなく、女子宿舎2階に・・・。
「ここだぁあああ!!!!」
隊長の指示の元、勢いよく扉が開かれる。
廊下を照らす薄明るいライトだけが15畳程度の部屋の中に照らされて、
その中には、「まだまだアホアホ大学生の洗礼を受けたことのない、純真な娘」がいるのだ・・・。
騒ぎに驚いたまだまだ若さを残したそのスッピンギャル(ズ)が驚愕の表情でこちらを見る。
「よし、こいつだ!」
隊長の冷徹な言葉が扉近辺で眠っていた、運悪き(いや、幸運の)女子に向けられる。
その瞬間だ!
「どりゃあああああ!!!!!」
という怒号と共に、ビーチク隊員たちが彼女の元にかけより、
おもむろにその軽い肢体を軽々と持ち上げ、
そして隊長が言うのだ・・・。
「胴上げだ・・・」
「わっしょい!わっしょい!」
まだ訳のわかっていない彼女は「ほえ〜」って表情をして、胴上げされる。
3回、4回・・・、胴上げが終了すると、
「集合!」という隊長の言葉がかかり、全員が彼女のそばに駆け寄る。
というか、密集するのだ。
「パシャ!」
薄暗い部屋に一筋の光!
カメラで撮影されていたのね。
「退散・・・」
隊長が静かに言うとみんな、ものも言わずに元いた場所に帰っていくのだ。
そして元いた部屋に全員がはいり、扉が占められる。
雄叫びから終了まで・・・、3分以内。
しかし、しかしだ・・・、この3分がすごく疲労感をうむ。
10キロのロードレースしたほうが楽かも?ってくらい。
息できないくらいだもの・・・。
最後に隊長主催の反省会が開かれる。
ムーズが飛び散って、無事に帰れていない奴はしかられるのだ・・・。
そして隊長は見事にムーズが無事だった・・・。
「さすが、隊長・・・」
まあ、翌朝、全員で胴上げをした女の子に謝罪をしたのはいうまでもない話・・・。
みなさんも夏は「ビーチク隊」に気をつけて・・・。