先生妄想日記

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2007年03月09日(金)    1

私と関わりのある子たちが沢山辞めていった、今年度。

てか、まじ教室の雰囲気最悪だったよ。誰も口きいてくんねーしさ。でもイジメとかたいしたことねーよ。イジメなんて、するほうがダッセーし、それに男の子たちは味方しててくれるんだよね。私のこと好きな男子、けっこういるらしいし。まぁ、女子はそれもまたムカつくみたいだけど。

変わったことを言う子だな、というのが、最初のころの印象でした。
教室や保健室に入ろうとすると、腹痛と頭痛がひどくなって、結局指導室に登校していた、カオリ。
夏休み明けから、一日中一人でいることに耐えられなくなった、と、担任の先生に訴え、なぜか私と昼休みを過ごすようになりました。
ちなみに私はそれまで、カオリとの接触は一切ナシ。担任の先生からの説明も一切ナシ。
カオリは突然弁当を持って「担任の先生に、麦先生とお昼食べるように言われたんですけど…」と教室に登場し、私の度肝を抜いてくれたのでした。担任の先生、頼むから事前に打ち合わせをしてくれー。
よほど信用がないのか、私が担任の先生に説明を求めても「いやぁ、いろいろあって指導室に登校してるんですが、昼飯一緒に食ってやってください」
と言うだけ。
その「いろいろ」の主な原因がイジメであったと知ったのは、閉じた貝のようであったカオリの口が、一度熱して開いてしまえば、閉じなくなる貝のようになってから、しばらくして。

好きな芸能人、好きな色、好きな食べ物、好きなキャラクター、家庭環境、父親の職業、母親の職業、彼氏、トモダチ、同級生、教室の様子。

とりとめなくとめどない話を、ウンウンと聞いていたんですが、そのうち気付いたこと。
私と話しにくる男の子たちには、カオリは物怖じせず、というか、年上であっても全然タメ語で会話に加わってくるのよ。
でも、女の子たちとは、絶対に話さない。今となっては、女の子のほうが多いうちの教室だけど、でも、どれだけ盛り上がっても、会話も聞こえてないフリをする。
女の子たちがカオリに話しかけても、笑い返すけど、会話には加わりません。
女の子の来客が続き、私がカオリとなかなか話す時間がとれないと、プイと教室を出ていってしまいます。
当然、うちの教室に来る女の子たちからの評判は良くないのでありました。

続きまする。



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