先生妄想日記 |
2007年03月02日(金) 卒業おめでとう 昨日は卒業式でした。 私が学校に来て、一番長い付き合いになる学年でした。 去年の卒業式が終わった時点で「来年はヤツらが出ていくのかー。来年の卒業式なんて、来ないといいなー」などと思っていたのでした。 一年なんてあっという間だね。 卒業式前日、遊びに来た彼らに、彼らの学生生活を象徴する、大事なものをもらってしまいました。 「こんな大事なもの、もらえない」 「え、なんで?やるよ」 「だめだよ」 「いいって。やるって。もらって」 ぼろぼろやし、血が滲んでるやん…。 もらえへん。 「なんで?先生、変なところで遠慮しぃっすね」 「だって…」 「先生、俺らのこと、好きっすよね?」 「うん」 「ホラね。だったら、もらってください。先生は、学校での、俺らの先生で、カーチャンで、ネーチャンなんだから」 「つーかバーチャン?」 「おばあちゃん!」 だーもう、やめてよ。 またフライングで泣いちゃうじゃねーかバカ!おばあちゃんにはまだ早いわ! もう、この廊下を、制服を着て歩いてくることはないんだねぇ。 「うっす」と、笑って教室の扉を開くことは、もうないのね。 長い時間、一緒に過ごしてくれたから、明日からもう二度と会えないとか、なんだか信じられません。 大好きで大好きで大好きで、あんたたちが大好きで、あんたたちに会えて、本当に良かった! まるで片思いをしてるみたいな気持ちで、この数年、あんたたちを見てたよ。 側にいれたら幸せでした。 あんたたちを見送るまでは、どんなことがあっても学校にい続けたいと思っていました。 あんたたちは、本当に格好良かったよ。 いつかまた、会える日を楽しみにしています。 卒業おめでとう。 それから、ありがとう。 |