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■ 読みたいような、読みたくないような・・
高校生の時に「そして誰もいなくなった」を読んで以来、アガサ・クリスティーにはまった。そのあとで有名な(例えば映画化されたような)ものを何冊か読んだのだけど、読んでいる中で「あの事件の時には・・・」というような記述があると気になってしょうがなくなってしまった。それからはイギリスでの出版の順番に買うことにした。(ハヤカワ文庫、訳者あとがきの代わりに作品リストが載っているものがある)アガサ・クリスティーだけでは飽き足らなくて、メアリ・ウェストマコット名義で書かれた小説も全部読んだ。 読破するのにどれくらいの時間がかかっただろう。「スリーピング・マーダー」を読み終わったときに、あぁもう読むものがなくなってしまったんだと寂しい思いがした。そのあと何人かの推理小説作家のシリーズを読んではみたけれど、アガサ・クリスティーのように何度も何度も繰り返し読みたいと思うものが少ない。
先月(だったと思うが)アガサ・クリスティーの生涯の中の空白の部分を書いたという本が出版された筈だ。ミステリーはミステリーのままにしておきたい気持ちと、アガサ・クリスティーに関するものなら読みたくて仕方のない気持ちとが、今戦っている最中だ。
1999年12月16日(木)
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