華墓祟雑記...みみごろう

 

 

春の白昼夢 - 2004年04月02日(金)

皆様、今日がエイプリルフールで無い事を改めて御確認下さい。

本日、わたくしは友人と某所で隣り合って座って勉強をしておりました。
わたくしたちの正面に若い男性が座りました。
その男性は専用の用紙にネーム(漫画の大体の構図)を描き出しました。かなり手慣れた手付きで、わたくしたちは「あのネーム…トウシロウのネームじゃねえ…プロくせえ」と思っておりました。
男性は設定ノートのようなものを出してさらにアイデアを練っているようです。そして更に単行本を出して何か確認していらっしゃいました。
その単行本の背表紙がチラッと見えた時わたくしは「鋼」という字を見た気がいたしました。
(筆談)「あの漫画何かわかった?」「はがねのれんきんじゅつし?」「嘘やろ…!?」
昼食の後ついでに書店に寄り、コミックスコーナーでハガレンのコミックスを確認したところ、裏表紙の絵は全く同じでした。
書店から帰ってきた時も、男性は作業を続けていらっしゃいました。
この、向いに座っていらっしゃる方は荒川弘氏なのだろうか…!?わたくしたちの疑惑は深まるばかり。手は汗ばみ、勉強は手につきませんでした。

そして意を決してわたくしたちは質問したのです。「鋼の錬金術師を描いていらっしゃる荒川弘さんですか?」と。
男性は手を振って「ちがうちがう」と答えられました。本人が否定なさったので、その場は引き下がりました(っていうか、仕事中で合間に聞いたからなあ…)。

その後男性は鞄からペンを出して、原稿用紙に描かれた4コマにペン入れを始めました。
(筆談)「あれ、明らかに単行本のおまけページだと思うんだけど…」「もっかい聞いてみる?」「いや、今はペン入れ中だし…」

とうとう作業を終え、帰ろうとする男性に再度質問をいたしました。
「くどいんですが、本当に違いますか…?」「本物だったらいいんですけどね」「じゃあ何を描かれてるんですか?」「いや、少年向けの漫画ですよ」
これ以上は度胸も出ず、聞けませんでした。っていうか「そうです」と言われた所でどうすれば良いのか全く考えてませんでしたし(鋼読んだ事ないしな!)。
どうしようもなくその場に立ち尽くすわたくしたちを尻目に、男性はその場を去っていってしまいました…


(筆談)「結局本物なのかなんなのかわかんね〜!!」「でも、違ったらサギだろ…」
あれで別人だったら荒川弘氏に訴えられるよ。パクリもいいとこだよ。絵そっくりだったよ。
でも、御本人はあくまでも否定(慣れた調子で)なさいましたので、本当の所はわかりません。
あるいは荒川弘になりきっている別の漫画家さんだったのかもしれません(怖…)。

でも、とりあえずプロレベルの漫画描きさんの作業風景が見れた事自体、かなり幸運だったと思います。
昼間に夢を見せてくださってありがとうございます。そしてしつこく質問して申し訳ありませんでした、荒川弘先生(仮)。


オフ友の皆様、もしこの場所がどこかわかっても、あまり言いふらさんように(笑)。


ところで阪神勝ったね!幸先良いね。でも2年連続優勝したりしたらあと四半世紀は優勝できない気がするから、程々にね!いややっぱり勝った方が良いけど!

今「トーマス・クラウン・アフェアー」やってます。ピアース・ブロスナン=田中秀幸(アイオリア)なんですねえ。007もだし。色気出し過ぎで笑ってしまう。


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