「夢追うベトナム人の子ども達二人の選択」(NHK人間ドキュメントより) - 2006年01月30日(月) 昨日見たTV番組より(昨日の夜のNHKは「移民」づいていました)。 日本にやって来て、姫路に住んでいるベトナム移民たちの話。 彼女は、10年ほど前に、 日本の方が将来があるから、と来たという。 ベトナムでコンピューター技師のキャリアウーマンだったのに。 日本では時給700円で自動車工場で働いてる。 こんな国で申し訳ない、と思ってしまう(いや、来た本人の自己責任と言えばそれまでですが。。)。 ベトナムの方がいまは発展性あるんじゃないかなあ。。 (友人も不思議がっていたが、ひと頃より現在停滞しているのかな?) 難民ならともかく、イイ暮しがある、とだけ移民するのは危険だなあ、 と思う。かつては(いまも)、アメリカに行けば良い暮しになる、とアジアから、ヨーロッパから、南アメリカから、人が移住していったのと同じ理屈で、彼女は日本に子供を連れて来たのだ。 現在、彼女は、娘に少しでも良い教育を受けてほしい、と一生懸命働いている。毎日残業、家事は中三の娘がしているという(夫とは、来日後、離婚)。 日本語の難しい言葉が苦手だけれど、娘は学校に毎日通っている。がんばれ!ベトナム語と日本語の通訳を目指しているそうだ。だから、ベトナム語が学べる公立高校(あるんですねえ)に通いたいと、神戸市内の高校(神戸高校らしい)を受験予定だとのこと。 これから、いくつも大変なことが起こると思うけれど、乗り越えてね! ほんとうに、がんばってほしい。 ちなみに姫路には30年前からベトナム難民&移民さんが住んでるらしい。難民受け入れ施設があるから。 そして、市立のとある中学校には、中学3年生に14名のベトナム人の生徒が在籍しているそうだが、うち七人が長期欠席という。 いじめや、家で子守りをしているという理由の欠席者もいるけれど、大半は日本語が十分に分らず、授業についていけなくて休むらしい。切ない。。 中学も十分行っていなかったら、移民の彼らにどんな将来が待っているのだろう? 他にも日本では、朝鮮半島からの強制連行を始め、 中国残留孤児の方々の戦後長く立ってからの引き上げ、 ブラジル日系人の労働力移入など、 国家レベルで人の移入を行なっている。 国家レベルでなくても、自治体などではアジアから花嫁を迎えている。 せめて学校で、そういう人に向け、 「日本語教室」ってやってるのかな、と大きく疑問に感じた。 日本語教室もしないで、日本語わからないからと学校に来ない人を放置する、それも義務教育で、それはどうよ?と感じた。 これから、日本政府は外国からもっと労働力を入れようとしている。 その際にも、もし受け入れるなら、受け入れ側の教育も必要だし、さらにきちんとした日本語教育や、就労のバックアップが必要になる。そこまで政府は考えているんだろうか。 ふと、これを書きながら思い出した。 小学校の時一年だけアメリカに住んでいたが、 移民国家だから当たり前のようにどこの学校にも 「英語を母語としない生徒のための英語学級」があった。 毎日、午前中はそちらに通っていた。 ワークブックでアルファベットから覚え、SVO、過去形も習ったなあ(貝が出てくる中国の昔話を読んだ)。ワークブックは個別指導だった。 その他、クラスで一緒に活動したりして、ホームクラスよりこっちの方が楽しかったなあ。。 それに引き換え、だ。 日本に帰国してみたら、ちょうどクラスにアメリカ人の男の子が転入して来たのだけど、日本語もろくにわからないまま授業中は放置されてたのよ。机に座らされて。勿論、彼は移民の子供ではありませんでしたが。 私自身は、当時は「英語なんて嫌い!話したくない!」人だったので(子安美智子「ミュンヘンの小学生」ご参照あれ)彼に話し掛けもしなかった。勿論、気が合うあわないはあるし、彼と遊んでる人たちは多かったから、友だちがいないとかいうことはなかったけれど、あんなにわからない授業に椅子に座ってないといけない、っていうことは、辛いと思う。実際、すぐ彼は、座学の授業中は本読んだり好きにしてたけど。 でも、私は少しは彼のこと、配慮してよかったのかもしれない。 あと、日本にいる間、彼に日本語の授業があったという話は聞いたこともなかった。一体、それって、どうなんでしょう。。 今、日本で日本語を母語としない人に対して、日本語教育ってどのくらい提供されているんだろう。残留孤児の人たちに対して、ある程度は提供されているとは思うんだけれど。。 少しは、マシになっていると良いんだけど。。 でも、まだまだ、移民受け入れ以前の国です、日本は。多分。 -
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