日経ではなくサンケイスポーツ(H17.6.8付)であるが、若貴問題に関連して、二子山親方(元大関貴ノ花)の年寄名跡証書が行方不明になっていることが分かったという記事が載っていた。
年寄株(正確には「年寄名跡」)は、ほとんど有償で譲渡されている。
かつて年寄株譲渡の対価の支払いを求めて争われたことがあり、その裁判でも、年寄株に財産的価値を認められている(裁判所は、その年寄株の譲渡代金を1億7500万円と認定している)。
ただ、年寄名跡は、相撲協会で決めた資格に過ぎず、年寄名跡証書は、転々流通することが予定された有価証券ではない。
したがって、年寄名跡証書を無くしたとしても、相撲協会が認めれば再発行は可能である。
それにしても、年寄株に2億円近い価値があるとするなら(「二子山」は3億円ともいわれているが)、それだけの収入が見込めるということなのだろう。
|