* 世界一ついてない日常
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2006年01月14日(土) コロッケと私

冷蔵庫に何もなかったので、今日の昼飯はコロッケ三個と決まった。

コロッケ。
大好物である。

私はこの世に生まれ落ちてから
少なくとも500個はコロッケを食べていると思う。

「中はふかふか、外はぱりっと。」

私の大好物たる用件をまちがいなく満たしている。
他の例をあげれば、カキフライ。PINO(アイス商品名)。
ただこれでいくと雪見大福は中も外もふかふかであるが、
これはこの際例外として認識していただく。

話がとてもずれた。

コロッケ。

なぜ三個なのか。

一個では当然腹持ちがわるい。昼食なのだ。
成人男子の必要カロリーから考えれば、これでは不足している。
二個でも物足りない。
一個目を食べるときから「次で最後だ」と落ち着いて味わえない。
かといって四個だと、
二個食べても半分残っており、貴重さが薄れる。

三個。コロッケはやはり三個でなくてはいけない。
一個目は「ああコロッケだ、俺はコロッケを食べてる」と感動を味わい、
二個目は「コロッケはうまいなあ」と純粋にコロッケの味を楽しみ、
三個目は「これで最後か…さよならコロッケ」と余韻を味わう。
このコロッケドラマ。コロッケ小宇宙。

それだけで話は終わらない。

私はこのコロッケ定食を食卓に運ぶ際、
ソース・マヨネーズ・からし・ケチャップも共に運ばねばならなかった。

すなわち、
ソースはコロッケのこげた色を隠し、
マヨネーズはコロッケのこげた苦さをまろやかに包み込み、
からしはコロッケのこげた匂いを惑わし、
ケチャップはコロッケのこげた風味をトマトの香りに摩り替える。

つまり不幸にもコロッケ三個はちょっと焦げてしまったのだ。

いや驚くにはあたらない。毎回のことだ。
私はパリパリ感を好むゆえに、
焦げるぎりぎり手前のところが大好きなのだ。
フニャにするくらいなら、ちょっとくらい焦げたってかまわない。
焦げを食べて胃ガンで命を落としても悔いはないと思っている。

コロッケの揚げ方だけは一向にうまくならない。
これだけはコロッケの神様に祈ってもしょうがない気がする。


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