* 世界一ついてない日常
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2003年04月24日(木) 踊れ大捜査線。

衣類の散らばる荒らされた部屋。
何かを物色したかのような箪笥に、もはや金は残っていない。
ひび割れた壁。
冷蔵庫は賞味期限の切れたものばかり。
机には飲みかけの缶コーヒー。

そして部屋の奥には…倒れ伏し動かない男。

犯罪の匂いがする。
眠りの小五郎の名にかけて、家政婦ポワロはニャアと鳴いた。

犯人は誰だ。

動機は。

殺害手段は。

謎の深まる密室トリック。

警部は表で待っている隊士に合図しようと十手を振りかざしたが、
その時 男が呻いた。
まだ息がある。
駆け寄り、助け起こす。

「しっかりしろ! 何があったんだ!」

男は顔を顰め、苦しげに呟いた。

「………………………ね……………………………………………むい」


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