* 世界一ついてない日常
+ Landescape +  + BACK +   + INDEX +   + NEXT +   + PAGEBACK + 

2002年03月09日(土) アリの巣に落ちた!

ああああああ、読者の皆さん。
また大変なことになっちゃいました。

実は、アリの巣に落っこちちゃいました。

しまった……。
もっと足元ちゃんと見なくちゃでした。
さしあたってちょうど墨汁もってたので、黒く変装します。
でもバレるのは時間の問題です。
だってそもそも大きさが違いすぎますから。

「アリ?」

あっほら!怪しまれた!
ちがうっ!いや、私、アリですよ、決して人間なんかじゃ。
「アリリイ……」
えっアヤシイ?!
怪しくない!怪しくない!やだなあ兄弟。
「アー、アリハナンダ」
じゃーあれは何だって?
えー…えーと、あ、女王アリ……様?
「アリ。」
当たり?
よかった、疑いが晴れて。
「アリ、アリリリリ。」
えっ仕事?あー…うん、今日は午後はオフ。
「アリ?」
違う、なし。
「? アリ?」
あ、ああ、ごめん、はい、そうです。そう、なしです。
もー、ややこしいなあ。
ん? 君はまだ勤務中なんですね。家族経営だし仕方ないね。

ハァ…なんとか一匹やりすごした。

しかしどうにかして地上に戻らないと。
卒論は終わってるから問題ないとはいえ、
なんかこのままここにいたら自分までアリになりそうです。

「アリ」

うわあぁああっ!と!びっくりした!
後ろから声かけないで下さいよっ!
……て?
「アリリ アリアリリ?」
じ、女王様!
はっ!私めに何のご用であらせられますかっ!
……って…なんでアリに敬語使ってんだろ。
「アリリハ、モーアキタ」
もう飽きた?!
今のだけわかったぞ。
でも何に飽きるというのです!最高権力者の貴女が?!
「アリリハチジョーニ、イキタイアリ」
地上…はい!はい!お供しますとも!
よかった。彼女が一緒なら私もフリーパスに違いない。
帰れるんだ!
じゃ、どうぞ、私 運びますから。どうぞ手の上に。
「アリ?」
なんでこんなに大きいのかって?
いや、昨日食べ過ぎて。
「アー。」
納得してくれました? さあ行きましょう女王様!

そういうわけで私は、アリの王様と共に、地上めざして歩き出した。


[→次へ]

マイエンピツ読者さま→[My追加]  日記才人読者さま→[My追加]