* 世界一ついてない日常
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2002年02月08日(金) そして勇者は旅に出る。

あー肩凝った。体重い。
なんででしょう。昨日慣れないことしたからですね。
不良も教祖も内閣も、やっぱ向いてなかったみたいです(日記参照)

……ちがう?

何、私、何着てんの?中世チックな、これはヨロイ?!
なんでこんなっ恥ずかしいっっ

『君は選ばれた戦士なのだ』

なななななんだっ?!ナレーションが辺りに響きます。

『悪の大魔王を倒さねばいけない』
そんな人知りませんよっ!勝手にしてくださいよっ!
『なぜなら君は由緒正しい勇者の血族』
いや、うちは代々農家やってんですが。
『行け!大魔王を倒し、世界の平和を守るのだ!』
そんなこと自衛隊に言ってくださいよ!大体あんた誰ですかっ!
『幸運を祈る』
終わった。なんだってんだ、いったい。

チャララララララララー♪

なんだこの音楽っ!なんで黒くなるのっ!
『スライムがあらわれた』
え──??!
しょーがない、えい、踏め!踏め!
『スライムに1のダメージ。うわー弱っ』
あんたに言われる筋合いじゃないよ!!
えいこのプニョプニョしやがって、どうせ水だろ、レンジ加熱!
チーン。
『スライムをやっつけた。』
パパラパッパッパッパー♪
『勇者はレベルが上がった』
うるさい!
『力が1あがった。守りが1あがった。賢さはあがらなかった。』
ほっとけ!
『HPが3あがった。MPが1あがった。ズボンがさがった。』
わっ下げんな!

でもこんな野っ原で、どこ行けば……
あ、なんか城がある。
きっと街もあるんだな。王様にでも会ってみるかな。
てくてく。

こんにちはー
『勇者は大魔王の城にたどり着いた。』
ええええ!!?
『無謀である。』
あんたが言うなよ!
『だが勇者なんだから何か考えがあってのことに違いない』
ねえよ!
『ここで昼休みを取らせていただく』
ナレーションが昼休み取るなよ!しかもこんな佳境で!
『それもそうだな。
 ならば続きは明日にしよう。乞うご期待』

だからあんたが言うなっての──!!


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