ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

YOSHII KAZUYA SUPER LIVE DVD - 2014年08月30日(土)

20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE DVDを見た。
見終わって一番の感想は、
吉井さん気持ち良さそうに歌ってたなあ!
もうタブーなんて無いのだろうなあ!
という事だった。
声が本当に良く出ているし、堂々として余裕たっぷり、
正にデビュー20周年の歴史を感じさせる良いLIVE
だったのだろうと感じた。
けれど、もし自分が福岡マリンメッセでこのLIVEを
体感していたとしたら、さぞ複雑な心境だったろうとも
思った。
ずっと以前から私は、歌というものは、
演奏されてこそ歌われ続けられてこそ、その命が
続いていくものだろうと思ってきたので、
吉井和哉が「RomantistTaste」と「楽園」でLIVEを
スタートさせ「花吹雪」に続いて「HEARTS」が
歌われたことが嬉しかった。
沖仁さんのギターが加わった「球根」は、
もう身体が震えるぐらい素晴らしくて、これを
生で体感出来ていたらどんなに幸せだったろうと。
でもねえ、
あそこで「WELCOME TO MY DOGHOUSE」が
来たのだねえ。
私は、この「WELCOME TO MY DOGHOUSE」は、
THE YELLOW MONKEYそのものの曲だと思ってきた。
吉井和哉の歌声とアニーの野獣のドラム、ヒーセの
轟くベース、官能的なエマのギター、心と身体に
染み込んだあの映像と音達がどうしても
目の前の新しい映像に悲鳴をあげる。
続いて鳴り出すのはあのイントロだ。
この曲が来ることを知っているのに、
思わず「うわぁ」と声が出てしまう。
THE YELLOW MONKEY最大のエンターティメント性を
持っていた曲。
退廃と背徳とエロスと毒。
「性」と「生」のバイブルみたいな曲。
久々に吉井和哉の歌声で聴けて、改めて、
力を持った曲だなあとも思ったけれど、
正直、あのパフォーマンスは、いらないのじゃないですか?
マイクスタンド振り回しは、良く頑張った!
と、思いましたが、うまい棒云々は、蛇足だと思います。
やめて欲しかった。
「血潮」は、流石!
アンコールの「SO YOUNG」は、
これもTHE YELLOW MONKEYそのものの曲だけれど、
この歌を聴いていて、2013年12月28日
福岡で開催されたYOSHII KAZUYA SUPER LIVE、
吉井和哉が歌い手となった記念の日に歌いたかったのは、
THE YELLOW MONKEYというバンドが生まれ、育ち、
そして終わった(散っていった)軌跡を
ちゃんと形にしたかったのじゃないかなあとも感じた。
多分私だけじゃなく、長年THE YELLOW MONKEYを
愛し続けてきたファンにとっては、複雑な思いを
抱く人も多かったろうけれど、それよりも何よりも、
吉井和哉にとっては、あの時あの場所で、
一度総括を行いたかったのかなあと思う。
後夜祭も随分盛り上がったそうだし、
さぞや達成感あったのだろう。
本人が歌いたい曲をやって楽しめるならそれが一番て
ものですよね。
こちらは、それを享受するのみ。
どう受け止めるのかは、個々の問題。
あと一曲、あれだけはまだ心の準備が出来ていないのですが、
どうなのでしょう?
その時は、来るのでしょうか?


それは、「悲しきASIAN BOY」だ。
今はもう失われてしまったあの大きな電飾と共に
THE YELLOW MONKEYの象徴というべき曲だ。
この曲だけは、ソロ吉井和哉では来ないだろうと思う。
けれど、時を経て圧倒的な表現力を増した吉井和哉が
この「悲しきASIAN BOY」をjaguarを
今ならどう歌うのかを見てみたいという気もする。
対してこれだけはほぼ間違いなく無いだろうと
思うのは、「峠」だ。
発売時期としては、「プライマル。」が最終曲だけれど、
作曲されたのは、「峠」が最後の曲だ。
THE YELLOW MONKEYそのものが終わりを告げる曲。
これだけは、THE YELLOW MONKEYの演奏以外では聴きたくない。
演れはしないだろうと思う。







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