「Recording Documentary」DVD - 2004年02月12日(木) 「at the BLACK HOLE」特典DVDを観た。 この人の歌う姿を見たいとずっと思い続けて来た。 だからそれがたとえスタジオの中であろうと、マイクに向かってで あろうと、この人が歌う姿を目にして感無量だった。 ギターを奏でながら歌っていた『スティルアライヴ』・・・ “36年生きて来るとね、色んな事があるよね。” そう言って後で笑っていたけれど、あの『スティルアライヴ』の一節を歌う YOSHIIさんの姿に、私も感極まった。 アダム・キャスパーによる『TALI』MIXが完成した時の 歓喜の舞を踊った後に、大きく溜息をついて “いや良かった!”と呟いたあの表情に涙が溢れた。 『20GO』『TALI』『CALIFORNIAN RIDER』凄腕アダム・キャスパーの MIXをあれほど喜びながらも、残りの曲を自分の手で世に送り出そうと 決めた作品への愛情の深さ、潔さ、意思の強さは凄まじい。 演奏だってMIXだって他人に任せたらもっと洗練されて一般的に 格好良いと言われる曲になっただろうに。 あえて茨の道を選んで仕舞うのだね。 『Momiji Red leaves』が“この曲はオンエア出来ないから。”と ボツになった瞬間が収められている事に驚いた。 “太陽を待ちながら Love ? You Love ?全部赤くなった” BLACK HOLEに行って仕舞ったこの曲が日の目を見る事を祈る。 ミキサー卓の前で『SPIRIT'S COMING』を歌い踊って見せてくれた時、 そしてその後『SWEET CANDY RAIN』を録って作業する 緑色の上着の背中に胸が熱くなった。 じっとコンソールに頭を垂れる姿が愛しくて堪らない。 完成して煙草を燻らせながら心底満足そうな表情が 本当に嬉しかった。 YOSHIIさんが「at the BLACK HOLE」を作り上げていく過程の その時々の色を映し出して見せて下さった有賀幹夫さん、 どうもありがとうございました。
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