改めて誓う - 2003年10月22日(水) 「菊地英昭」本を読み返して見て、エマさんの『ドーム公演は良く出来た。 五官の全てに満足させられた気がした。やって良かった。』との 言葉に、久し振りに「メカラウロコ8」を観た。 この映像は、3時間という長さもそうだけれど、観るのには 大変な気力を必要とする。 軽い気持ちで眺める事が出来ないからだ。 以前は、ビデオテープの劣化が怖かったから尚更大切に大切に 観ていた。けれどHDDに収め、更にDVD-Rにも入れたから、 今は心置きなくじっくり観る事が出来る。有り難い事だ。 ライブ直前の楽屋でのメンバー達、特に吉井和哉の表情に、 胸がキリキリ痛む思いがして、でもステージ袖に進んでSEが 鳴り始め、やがて『ジュディ』のイントロが響いて、 ステージに4人が現れた時、このゾクゾクと震える昂揚感は凄まじい。 黒コートにサングラスという出で立ちのロビンが最高にイカす。 アルバム『8』から4曲畳み掛けて続いて定番曲を遣って、 妖しくセクシーな『GIRLIE』が幻想的に掻き鳴らされるロビンのギターが 『天国旅行』へと繋がったあの場面は、何度観ても 背中に電流が走る。 「菊地英昭」本でエマさんも仰っているが、 『<天国旅行>という曲は、ライブで最大限に表現出来る楽曲構成、 詞の内容』だ。ドームのあの広い空間が、一つの世界に凝縮されていて、 それに浸る事の出来る陶酔と恍惚感は何物にも換え難いと思った。 そして次々に繰り出される、本物のエンターティメントを 見せ付けるライブパフォーマンスが鮮やかに際立った曲の後に、 『たくさんの希望と絶望と興奮をありがとう』 『とても演りたかった曲』と紹介された『峠』。 演奏するエマ、ヒーセ、アニー、そして歌うロビンの気迫が怖い程だ。 彼等の11年間の道のり、そしてこれから進んで行く新たな道、 4人の戦士達の闘気が立ち昇っていく様が見えるようで、 痛く切ないだけじゃない、『虹』を私達に見せてくれた彼等の強さと 大きさに圧倒された。 曲中ロビンが魅せる何とも形容し難い凄みを帯びた笑みに 心臓を鷲掴みされる。この人は、ステージの申し子だ。 『PEARL』の後に『楽しいね。ねっ。コンサート楽しいね。』と 繰り返してましたよね。 どうですか?THE YELLOW MONKEYのステージを離れて早2年10ヶ月近く。 疼きませんか? アニーのドラム、ヒーセのベース、エマのギターで 一心に歌う自分を夢に見たりしませんか? あなたがメンバーと共のステージで、会心の笑みを見せてくれる日を 待っています。
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