片腕を捥がれている気がするのはキミがいないせい。けれどいつか捥がれてしまうことなど、最初から分かっていたはず。それでもまだ、戻ってくることを願っているのは、やはりキミが片腕だったからなのだろうか。キミが戻るのを待って止めていたはずの時間が動き始めたからなのかあるいは私が日常に捥がれて移動を始めたからなのか目の前に出来た時の乖離が万華鏡のように渦巻いている。いつ「おかえり」と言ってあげようか。