ちょうちょうの気持ち
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2009年08月30日(日) しょんべんふとん

今の職場に入って間もない頃、
他の棟の利用者をいわゆるショートステイのように
担当が休みの日の日中預かることになり
そのことを私の棟の人たちに報告したところ
そのこと自体ももちろんめんどくさいと思われただろうけど
それ以上に

もしもその人が横になった方が良い状況になった場合
(宿直室しかあいている部屋がないので)
宿直室に寝てもらうつもりです

と言ったことが特にある人にたいへん反感を買ってしまい
その数日後、会議を終えて戻ってきたところ
風呂場の前にあった椅子が外に出され、その場所にはホールに
あった椅子が突っ込まれ、ホールには小さなソファが置かれ
物置となっていた2階の休憩室がスッキリと片づけられて
宿直室にあった布団やスタンドなどが移されていた。
そして宿直室のベッドの上には「誰かの蒲団」が濡れた時に使う
と説明されていた所謂「しょんべん布団」が無造作に置かれていた。


もちろん、誰がやったことかはすぐに想像がついた。
本人は早番だったためにとっくに帰宅しており
残っていた職員に聞いても埒が明かず
「あなたも2階で寝て良いと思います」
と言うばかり。


あまりのことに動揺して、思わず泣きそうになったけど
すぐに思い直した。

こんな幼稚な嫌がらせには絶対負けない!
あたしはあたしが良いと信じる仕事をするしかない



そのときも今もこれからも、勝手に移動した2階の宿直室もどきに
あたしが寝ることはないし、
この後も繰り広げられている嫌がらせの数々にも
泣いたことはない。

その後宿直室もどきは再び新たな荷物(布団)が持ち込まれ
そこで寝ていた人たちも布団と共に元の宿直室に戻ってきたけれど
あたしはあたしに与えられた赤いしょんべん布団を今でも使っている。
他の人が宿直するときに倉庫に突っ込まれてキレそうになるけど
あたしへの挑戦状と当時のあたしは受け取った
そのしょんべん布団は
謂わばあたしの今の職場での仕事の原点というか、
進むべき進路の振り出しみたいなもので。

いつまでたっても改まらないいろいろなことや
小さな嫌がらせに負けそうなとき
いろんなことが面倒になってしまったとき
しょんべんふとんを見てまたあらたな闘志を燃やしていると
まあそんなわけなのさ。




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