ちょうちょうの気持ち
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2005年09月17日(土) 小さな親切で死にかける

今週は名寄通勤は半分だった。
きのうはピアノだったので名寄まで2往復してぐったりだったけど、
こっちの事務所で一日図面の仕事をして、小雨降る中を帰ってきたら、
オットがまだ草をラップしていたので、おせっかい心が
むくむくと湧きあがり、美しき自己犠牲のかたまりとなって?
畑へ行き、牛舎の掃除などを申し出て着替えて掃除していたら
わたしが行った時にエンジンを止めたらバッテリーが上がって
かからなくなったとオットがやって来た。引っ張りがけをするので
手伝えという。
そして、うちのぼろなトラクターで引っ張ってもびくともしないので、
となりの大きいのを借りてきた。今度は私が後ろに乗って
「2速に入れておいて、トラクターが動き出したらキーを回して」
と言われ、言われたとおりハンドルだけ切りながら動き出すのを
待っていたら、ずるずると動いた途端、キーを回すまでもなく
エンジンが掛かった・・・・と思った途端、すごい勢いで前に
飛び出して行った。火花を上げながら前のトラクターに激突!
なにが起こったのかわけがわからずもう、パニック状態。
ブレーキを踏むまでの数秒間の長いこと。
やっと止まって、初めてエンジンが全開になっていることに
気がついた。
死んでるトラクターのエンジンが全開だなんて思わないって!
オットはわたしのハンドラーが背中とか腰に当たってふらふら
しながら降りて来て(そのときは当たったとは思わなかった、
ただ衝突の衝撃でよろよろしているのかと・・・)
私も降りようとしたが、トラクターがナナメで怖くて動けない。
が、それは杞憂であった。なぜならば私のトラクターのハンドラー
は、前のトラクターの運転席のフレームにささりこんで引っかかって
いたのだ。そのおかげで倒れず、わたしは命拾いしたらしい。
オットはトラクターのフロントに首吊って死んじゃおうかなとか
もうやめるとかつぶやきながら頭を抱えている。
わたしは息があがっちゃって。もう、こわくてこわくて。
時間が経つにつれてこの事故が、事故は事故としてやばかった
んだけど、いかに幸運な偶然が重なっていたかがわかり、オットも
首を吊るのだけは思いとどまったようであった。

わたしのほうのハンドラーがオットのあたまにあたっていたら。

前のトラクターにハンドラーが引っ掛からなかったら

もし、ハンドラーじゃなくて草を突き刺す尖ったフロントだったら

もし、借りたトラクターがキャビンだったら

・・・・・・・・・・・・・・・・・

考えれば考えるほど、生きているのが不思議で、とくにオットは
本当は死んだのではないかと、何度もこっそり畑に死体が落ちて
いないか見に行ってしまった。

実はぶつかった瞬間オットと目が合ったんだけど、そのときの
なんともいえない顔が忘れられない。
責めるような哀れむような、もし彼が死んでいたら、わたしは
きっと、あの表情が頭から離れず、一生自分を責め続けたに違い
ない。

ちょうど連休まえだったので3日間トラクターは畑でもつれあった
ままだったし、2日目にオットが肋骨が肺に刺さっていると
言い出したり(結局折れてはいなかったけど)なんとも惨憺たる
ありさまだった。

手伝おうなんて思わなければこんなことにはならず、ただオットは
いつもどおりに疲労しただけだったのにな。

それにしても、こうして文にするのも1週間かかったよ。
思い返しただけでもすごい怖いんだもん。
これが酷くなるとPTSD?



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