山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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| 2012年09月20日(木) |
中国の人たちは気の毒だ |
昨日付けの日経国産面から、
------------------------------------------------------ 中国人の矛先は尖閣問題から日本人そのものに向かいつつあるようだ。「おまえは日本人だろ。この地下鉄から今すぐ降りろ」。北京在住の日系企業幹部(54)は午後、市内を横断する地下鉄1号線に乗っていると丸刈りの30歳代とみられる中国人男性から罵声を浴びた。「日本の政府開発援助(ODA)で造った地下鉄だぞ。便利だろ」と反論すると、「そんなはずはない」と言い捨てて立ち去ったという。 ------------------------------------------------------
国際的な対外イメージの悪化を懸念してか官制デモはおさまりつつあるようだが、こういう「歴史」を知らされていない中国人民は気の毒だと思う。
放送大学に「アメリカの歴史と文化」という講座があり、先に取っていた「中国社会の歴史的展開」、「北東アジアの歴史と朝鮮半島」という二つの講座が済んだらアメリカに移ろうと思っていた。しかしいまだに中国・朝鮮から抜け切れずにいる。そこで全てを極めてからというのも難しい話だし、遅くならないうちにアメリカにも着手する必要があると考え本書を手に取った次第である。 著者は本書を3章に分けて解説している。 第1章 アメリカ史の裏側 第2章 不可思議な政治・経済 第3章 「アメリカの戦争」を検証する この3つの章建てをみるとどうしても政治・経済や対外戦争に興味が向かいがちだが、私としては第1章で取り上げられている独立戦争や南北戦争、奴隷問題に最も関心があった。 アメリカが13州の植民地時代に本国イギリスと戦った独立戦争は、イギリスが課した重税によって植民地人が経済的に行き詰まり一揆のような形で起こったと思われているが、それは誤解だそうだ。最大の対立点は重税ではなく、大英帝国における北米植民地の地位に関する認識の相違であった。「ボストン茶会事件」が発端となったといわれ、今でもボストンへ行くと観光客相手に、港に停泊している船から急進派の人々が積み荷の茶を海中に投げ捨てるパフォーマンスを見せてくれる。 なお、格調高いと言われている「独立宣言」であるが、第二章において本国の国王ジョージ三世の悪行の数々が述べられているそうだ。第一部は対外的メッセージであり、第二部は国内向けのものだったようだ。 南北戦争は奴隷解放のための戦いだったと思っていたら、どうやらそうではないらしい。当時は「奴隷州」と「自由州」とが並立しており、自由州が勢力を拡大しつつあった。これに危機感を抱いた南部の州が連合を組織し、連邦政府に対して攻撃を仕掛け南北戦争が始まったという。だから戦争勃発当初、その目的は奴隷解放ではなく、連邦の維持であった。あのリンカーンでさえ奴隷解放に対して心情的には共感していたものの、彼にとってより重要なのは連邦の統一という最大の目的を実現するための手段に過ぎなかったというのだ。 これまで私はリンカーンが奴隷解放のために南北戦争を戦った英雄だと思い込んできたが、実はちょっと違うということを知り、がっかりもしたし、目からウロコであった。
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