山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2009年09月09日(水) カルメンと恩師

今月発売されたオペラコレクションの第一回配本が届いた。記念すべき第一号はビゼー作曲の「カルメン」である。このオペラの前奏曲には深い思い出がある。

小学校のとき野球がシーズンオフのときには器楽部に入っていた。パートはソプラノ・アコーディオン。卒業式などの式典の入場行進の曲なんかをやった。だからもっぱら行進曲が多かった。「双頭の鷲の旗の下に」とか「スペアミント」とか「ドナウ川のさざなみ」とか。それらの中に「カルメン前奏曲」があった。

顧問の先生はY田ハル先生といった。いまだにデーリー東北の投稿欄にお名前をときどき拝見するほどご健在である。選曲をするときによくレコードで聞かせてくださって自分たちに好きな曲を選ばせてくださった。カルメンの時には「ハバネラ」や「闘牛士の歌」を歌いながらあらすじを臨場感たっぷりに語ってくださったものだ。この先生の影響で音楽がとても好きになった。

一部には怖い先生だと言う印象があったようだ。確かにあのころ音楽のほかに体育も指導していたからかなり元気だったのだろう。隣のクラスの体育の授業中にこんなシーンを目撃したことがある。講堂である一人の女子がクラスの皆の前で叱られていた。いくら叱られてもその子はなかなか返事をしなかった。次の瞬間、講堂に「ダーン」という音がこだました。見るとその子はフロアにひっくり返っていた。一瞬何が起こったのかわからなかったが、次には一緒に叱られていた別の子が「ダーン」という音とともに床に転がったのを見て事情が飲み込めた。先生のお仕置きの得意技「足払い」をかけられたのだ。見ていて感動するような素早い技であった。

今では考えられないが、当時は言うことを聞かない生徒はお仕置きされるのが当たり前だった。


幸いにも私は一度もこの「足払い」をちょうだいしたことはない。だから私には怖いイメージはなく、今でも大好きな先生である。先生は今でも歌えるかな?老人クラブのコーラスを指導していたから大丈夫かな?

オペラを見ながら気分は小学生に戻っている。
「トレアドール、トレアドール」


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