ABOUT MUSIC ESSAY HISTORY DIARY PHOTO LINK BBS MAIL
ほぼ毎日更新の日記です。3日分がまとめて表示されます。
日記一覧をクリックすると、月ごとにまとめて読む事も出来ます。
推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2005年02月18日(金) 実家の練習室改善。

お昼に、モツ煮込みうどんを食べに。
ああ、富山ですわ〜。
小学生の頃、よく食べに行っていたお店ですが、久しぶりに。
41号線沿い、越州村の隣の小さなお店。富山の方ならわかるかな?

モツ煮込み、味も美味いのですが、なによりご主人の手さばきが素晴らしい。お昼の混雑時に行ったので、一番忙しい時間帯。ズラッと並べた土鍋に、次々といつのまにか鍋焼きうどんが出来あがっていくその手際。見ていて飽きないのよねぇ。
無愛想で、黙々と作業しているのですが、なんだか職人魂を感じました。
何十年も、毎日毎日、コンロの前で鍋焼きうどんを作ってきた、その年季が感じられる、無駄のない、迷いのない、美しい動き。

こういう人生もあるんだな。


話は変わりますが。
実家のピアノ室、一年半ほど前に、防音のために改築工事をしたのです。
そのためにピアノの響きが床や天井に吸収されすぎてしまって、なんだか弾いていても音が伸びない。帰国する度に「ピアノも部屋に慣れるまで時間がかかるから・・・」と、我慢していたのですが、さすがに、このままだと余分な力がかかって変な癖がつき、良い音を作れなくなってしまうかもしれない、と怖くなりまして。
で、調律師さんに相談したのです。
その結果、本日、肉体労働(笑)。部屋全体の絨毯を撤収です。ピアノを二人がかりで片足ずつ持ち上げ、ソファーもずらし、汗だくになりながら、なんとか。
絨毯を取ってしまえば響きは良くなるだろう、とは思っていたんだけど、やっぱり、ずいぶん改善されました。
あとは・・・。反響板を壁と天井に付ける予定、だけど、ま、このままでも大丈夫かな・・・。

こうやって、ピアノと部屋と、自分のテクニックと、折り合いをつけながら、少しづつ調節していく。
こういう作業は、実はちょっと楽しい。
自分の出したい音のイメージ、それに近付くための練習。その練習をする部屋をどう設定するか。あまりにも練習ピアノの音を抑えすぎると、本番のステージで音が出すぎて萎縮する事もあるし、不用意に鳴るピアノを使いすぎると、指が甘くなったりして・・・まあ、一言では言えない難しさがあるんだけど、奥深くて、ぞくぞくする。
ドイツと日本では、気候も違うし。湿気は楽器と密接な関係があるのです。
ま、結局、実際は自分の精神とテクニックの問題なんですけどね、ええ。


 <BACK  日記一覧   NEXT>


since 2004.5.2