お昼に、モツ煮込みうどんを食べに。 ああ、富山ですわ〜。 小学生の頃、よく食べに行っていたお店ですが、久しぶりに。 41号線沿い、越州村の隣の小さなお店。富山の方ならわかるかな?
モツ煮込み、味も美味いのですが、なによりご主人の手さばきが素晴らしい。お昼の混雑時に行ったので、一番忙しい時間帯。ズラッと並べた土鍋に、次々といつのまにか鍋焼きうどんが出来あがっていくその手際。見ていて飽きないのよねぇ。 無愛想で、黙々と作業しているのですが、なんだか職人魂を感じました。 何十年も、毎日毎日、コンロの前で鍋焼きうどんを作ってきた、その年季が感じられる、無駄のない、迷いのない、美しい動き。
こういう人生もあるんだな。
話は変わりますが。 実家のピアノ室、一年半ほど前に、防音のために改築工事をしたのです。 そのためにピアノの響きが床や天井に吸収されすぎてしまって、なんだか弾いていても音が伸びない。帰国する度に「ピアノも部屋に慣れるまで時間がかかるから・・・」と、我慢していたのですが、さすがに、このままだと余分な力がかかって変な癖がつき、良い音を作れなくなってしまうかもしれない、と怖くなりまして。 で、調律師さんに相談したのです。 その結果、本日、肉体労働(笑)。部屋全体の絨毯を撤収です。ピアノを二人がかりで片足ずつ持ち上げ、ソファーもずらし、汗だくになりながら、なんとか。 絨毯を取ってしまえば響きは良くなるだろう、とは思っていたんだけど、やっぱり、ずいぶん改善されました。 あとは・・・。反響板を壁と天井に付ける予定、だけど、ま、このままでも大丈夫かな・・・。
こうやって、ピアノと部屋と、自分のテクニックと、折り合いをつけながら、少しづつ調節していく。 こういう作業は、実はちょっと楽しい。 自分の出したい音のイメージ、それに近付くための練習。その練習をする部屋をどう設定するか。あまりにも練習ピアノの音を抑えすぎると、本番のステージで音が出すぎて萎縮する事もあるし、不用意に鳴るピアノを使いすぎると、指が甘くなったりして・・・まあ、一言では言えない難しさがあるんだけど、奥深くて、ぞくぞくする。 ドイツと日本では、気候も違うし。湿気は楽器と密接な関係があるのです。 ま、結局、実際は自分の精神とテクニックの問題なんですけどね、ええ。
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