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2004年06月21日(月) 余韻&ハリーポッター

昨日の安永さんたちのレッスンの余韻が醒めやらぬまま、ライプツィヒへ。
室内楽の授業。
昨日レッスンが終わってから、一音も弾いていないまま、授業に行かざるをえない状況だったわけだけど、それでもやっぱり、昨日のレッスンの影響力は大きかった。
音の出し方、音楽の作り方、聴き方、全て、ガラッと変わるんだもの。
すごいっすよ。
申し訳ないけれど、いつもの授業が生ぬるくて仕方ありませんでした。

もう一度、ブラームスだけじゃなくて、全部の曲をやり直したい。


夜は、即興演奏の試験前の予備テストを受けてきました。
10人近くで、いきなり、セッションをしよう、ということになり。
テーマは、ヨーロッパ選手権で盛り上がっている今日この頃なので、「サッカー」。
(ドイツは水曜日に勝たないと決勝に出られる可能性は低いのです)
トロンボーン4人、チェロ2人、フルート2人にピアノ3人、他にドラムやマリンバやピッコロなどを使って、皆で、即興・・・。
はっきり言って、音楽というよりは、ただのカオスだったような気もしないでもない。かなり笑えました。こんなんでいいのか、おい。

昨日のレッスンを録音したMDを聴いたり、即興演奏の楽しさを思い出したりしていて、なんだか、行き帰りの列車の中でも一人テンションが高くて、いつもなら寝てしまうのに、ギンギンに目は冴えたまま。
帰ってきた今、ようやく、非常に疲れております・・・。



そういえば、書くのを忘れていましたが、土曜日にハリーポッターの映画を見に行ってきたんです。
私は、この話が売れ始めた当初、小説を2巻まで読んで、「これくらいどこにでもある話だろ」「売れている理由がわからない」と思い、3巻も途中まで読んで放置して(全部読んだものと自分では思っていたのだけど、今回映画を見て、どうも最後まで読んでいなかったことに気が付きました。ラストの記憶がないもん。)、ずっと、アンチ・ハリポタのスタンスだったのです。
ところが、私の周りの友人たちは、ハリポタファンが多い。
特に、分別知ったる年上のお姉さま方からの推薦の声が異常にでかい。
しまいには、「子供の心がわかんないなんて、いくちゃん、汚れてるのよ(笑)」とまで言われる始末。
納得いかないー!!
言わせてもらえば、私が子供の頃、ハリーポッターみたいにご都合主義じゃない、差別もない、もっと良質な子供向けのお話はたくさんありましたよ。
佐藤さとるさんのファンタジーとか、ミヒャエル・エンデとか。
ああいう、表面的な魔法とかの子供だましにひっかかってるのは、当の子供達よりも大人のほうなんじゃないのー?プロット的にも余計のものが多くて、わざわざそんなことしなくても的なところがいっぱいあるじゃん、と、主張してきたわけです。

それが、この間から、1・2巻のDVDを友人に進められるままに観て、しぶしぶ「まあ、ロンとか、可愛いよね」ともらしたところ、その友は、我が意を得たり、と、ここぞとばかりに、3巻の映画をどうしても観るべきだ、と主張。「あの3人の成長した姿とか見たいと思わない?」なんて口説かれて、ハリ―ポッター支持者である友人たち3人とともに、結局、観にいったわけです。

結果、映画は、言うほどでもなく・・(日本ではまだ公開されていないのかな。すみません)。
私としては、映画だけ観れば、1・2巻のほうが作りとして良かったと思う。ドイツ語で、わかりにくかったからかとも思ったけど、後で、借りた3巻の小説を読み返してみると、なんていうか、ドイツ語だからっていうんじゃなくて、映画にする限界なんじゃないか、と。
小説のほうは、3巻が、1・2よりも群を抜いて面白いと思ったのですがね。これなら、次の巻を待ち望む気持ちもわからなくもない、と。
で、小説的にちょっと複雑になってきた分、映画にしてみると、盛り込む要素が増えてしまって、結局、細かい心理とかが、描ききれないわけです。
監督が変わったせいもあるのかなー。

アンチ・ハリポタである私ですら、なんとなく、小説を擁護したい気持ちになってしまって、まあ、友人たちのたくらみは、ある意味成功したのかもしれないけれど、どうなんでしょうねぇ・・。


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