休講だったのでウチに帰って寝た。
次の時間はあるので起き出したら
飼い犬が外へ連れてって欲しそうだった。
でも、寝ぼけていた(ということにした)私は
それを黙殺してとっとと着替えて
玄関を出た。
夕立ってた。
知ってる。
『キツネノヨメイリ』だ。
最近はキツネでも嫁入れるんだからいいよなー
なんて、下らないこと考えながら
ツーピースのカッパの上だけ着込んだ。
こういう時、四輪で行けないガッコはダサいなと思う。
つぅか、カッパがワンピだったら
よかっただけなんだけどね。
原チャに跨って出発。
あー、意外と降り強いんじゃねぇか。
不機嫌になりつつも
なんでかある曲を思い出していた。
誰だか忘れたが
(決して若年性じゃなくて私が寝惚けてるだけの話だ)
私たちそれぞれが世界にひとつだけの花だとかなんとか。
それじゃあ種の存続の危機じゃねぇかとか思いつつ、
そんないい歌にそんな冷静に突っ込む人間、
しかも華の乙女なんて私だけだろうなぁー
なんて思いもした。
でも、案外当たってるのかもしれない。
私が世界にひとつだけしかない花なんだとしたら、
それはきっと一ヶ月に一回、
一週間だけ血の色に染まる奇病の花だ。
そして、世界にひとつだけの私は、
誰とも合致せずに滅びて逝く。
ここまでちょっとかっこいいことを考えて、
ふと気づいた。
別に、種なんて違っても子供は残せるんだってことに。
そもそも、世界にみんなひとつだけなんだとしたら
とっくに純血種なんて滅びてるんだってことに。
あー、そっか。
私は雑種で雑草か。
そっか、そっか。
私は原チャを飛ばしながらニマっと笑う。
だって、雑草の私って、なんだか強く生きれそうだ。
(妄想かもしれないけれど)
相変わらず雨の降りは強くなって行くし、
ムカつくんだけど
(カッパのズボンを穿かなかった自分にも)
これは雑草にとっては恵みの雨なんだし
喜ばねばのぅ。
・・・でも、やっぱ。
無条件に嫁入れるキツネはちょっと羨ましいだろうて。
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