自由になってまた、私の周りに風が吹き始めた。それで、私は、もう一度、自分が飛べるんだと思った。吹き付ける風が強くて、地面に立っていられなくて、飛び上がるだけしかなかっただけなのに、それでも、地に這うよりは自由だと飛び上がりながら思った。地面から足が離れて、初めて、かえるばしょなんかないことに気づいた。飛び続けることしかできなかった。それでも、私は、自由だったのだ。