たーげぶっふ(日記)...ゆるげん

 

 

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連続記録途絶える - 2004年07月04日(日)

ひとつめはタニア(英)。
レッスンのテーマはプレゼン。
あとでVOICEルームでプレゼンやってもらうわよとタニアは言った。
あり?似たような企画を最近やらなかったっけ?
ノートをめくってみると5月終わり頃にやっている……。

まず、"wild animals"についての最近見聞きしたニュースをなんでもいいから挙げて欲しいと命じられる。
前回この企画で17年セミの話を言ってしまったので、その他となるとなにも思いつかない。
仕方がないので、津軽海峡をわたるフェリーに乗ると、運がよければ野生のイルカを見ることができる話をしてみた。
ニュースでもなんでもないね(汗)。

まずは、ボキャブラリー・ビルダーの"The Animal Kingdom"でリスニングの練習。
Incects, Birds, Fish, reptiles, mammalsとはどんなものかを説明しているところ。
聞き取れたことはなんでも言ってちょうだいと、一番手にわしが指名された。
うーむ。一番手だと、ちょっと気を使っちゃう。
あまり言い過ぎちゃうと、あとの生徒さんが答えられるところがなくなってしまうので。
一応適当なところで切ってタニアにアイ・コンタクトする。
彼女はこちらの意図を理解してくれたようで、すんなり次の生徒さんにふってくれた。
ほっ。
一巡したあとmamalsの説明のところでもう一回わしに聞いてきたので、腹芸は通じていたと確信する。

このあと、"What can Japan offer in terns of nature?"というお題について、
ブレーンストーミングとなったが、みんな何も思い浮かばなかった。
タニアが日本独特の生き物を挙げて、と助け舟を出してくれた。
まっさきにトキが思い浮かんだけど、英語でなんていうの?
レッスンが終わった後、レッスンメイト氏の電子辞書で"ibis"が出てきた。しらね〜。
タニアは日本でクワガタが人気あるのを不思議がっていた。
わしも子供の頃はクワガタを見ると興奮したものだ。
今考えると不思議。
夏休みに近所の林へクワガタを捕まえに行ったものだけど、今となってはぜんぜん欲しいと思わない。
ちなみに英語で"stag beetle"というらしい。
タニアもこれは知らなかった。
そうこうしているうちに、プレゼンの時間がなくなってしまい中止に。
冒頭の挨拶の仕方だけ教わる。

ふたつめはT父さん(米)。
のっけに「今日は何の日だか知ってる?」とT父さんはうれしそうに訊いてきた。
あ、そうか!
アメリカの独立記念日か!
待ってましたとばかりにT父さんのアメリカ万歳的独演会となる。
そして、ブッシュ礼賛が始まってしまうと、わしとしては下を向くしかない。

「イラク戦争はイラクを開放するために必要だった」
「フランスとは現在仲が悪いが、そのうちブッシュとシラクが抱き合う日が来るだろう」

本気で言っているので、どう反応していいかわからない。
日本人的曖昧な笑みでやりすごす……苦しい(汗)。

つまり、かつてフランス社会党のミッテラン大統領は社会主義的政策をとったところ、インフレと失業者の増加を招いてしまった。困りはてたミッテラン政権はアメリカのレーガン政権のレーガノミクスを取り入れ失業率改善を果たした。
T父さんいわく、ミッテランはレーガンに感謝して抱き合ったというのだが、本当のところは知りません。
歴史は繰り返す。イデオロギーが異なっても抱き合うことがあると……フランスがアメリカに感謝する日がまたくると……そしてブッシュとシラクは抱き合う……??。
T父さんは自信満々。
もぉーーーーっ、素直に笑えないよ。
ブッシュを褒めちぎっているT父さんの姿を見ると尊敬の意がしぼんでしまう(汗)。

レッスンは、"A New Way Of Life"のユニット。
NYCで都会生活に疲れた夫婦がドロップアウトして田舎に住むお話。
「身近にドロップアウトした人いる?」とT父さんはわしらに話をふった。
なんとなくKAORUさんの顔が思い浮かんだので彼女のエピソードを話してみた。
WEBデザインの仕事をしていたけど会社を辞めて英国で留学している。
一時帰国した5月初めに会ったけど、かつて大人しかった人が饒舌に変わっていたのでビックリしたと。

興味深げに聞いていたT父さんはNへ転職したときの話をしてくれた。
ボストンの大学で働いていたT父さんは、Nの広告を見つけビビビっと電気が走ったそうな。
ついに行動を起こすときがキター!と。
多少大学の仕事にマンネリを感じていたんじゃないかな。

「もし、ドロップアウトしたら何する?」とT父さんはひとりひとりに訊いた。
わし的にはとりあえずアメリカへ行ってドライブしていろんなところを見たいと言っておいた。
「もちろん、たくさんの人に会って」とT父さんはわしの発言に付け加えてくれた。
ナイス・フォロー。

テキストへ突入する前に同郷(マサチューセッツ)の作家Henry David Thoreauのコトバを教えてくれた。
"The mass of men lead lives of quiet desperation."
富と成功への追求(rat race?)は皮肉なことに人生を安っぽくしてしまうと、この作家は信じていたらしい。
人生経験豊富なT父さんならではの示唆に富んだプレゼント。
こういう深い話を聞ける機会は、ふだんなかなかないですぞ。
レッスンモードに入ったあとは、"so 〜 that"、"such 〜 that"を言い換える練習を徹底的にやる。
このレッスンが終わった後、職員室でT父さんかなり盛り上がっていたみたい。

というわけで、ジョナサンのレッスン連続記録はこの日で途絶えたのでした。
アンケートに書いておいたのが効いたのだろうか。
ジョナサンにはすまぬがメデタシ、メデタシ。




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