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2004年04月29日(木)
「買い物のための買い物」

共同通信の記事より。

【三洋電機は26日、洗濯や食事の用意が好きな女性が5年前に比べて増えたことを盛り込んだ家事に関する生活実態調査の結果を発表した。
 乾燥機能付き洗濯機や電磁誘導加熱(IH)クッキングヒーターといった高機能の家電製品が普及し、家事が楽になったことが背景にあるようだ。調査は昨年実施し、1997年の調査結果と比べた。
 好きな家事を3つ選んでもらったところ、2位の「一般衣類の洗濯」が97年より5・3ポイント高い34・9%、3位の「(調理など)食事の用意」が3・9ポイント多い33・2%。「食材料の買い出し」は、前回と同じく今回も首位だが、前回より3ポイント減の37・3%だった。
 一方、3つの嫌いな仕事も尋ねたところ、1位の「アイロンがけ」が8・3ポイント増の31・5%と目立った。2位は窓ガラスの掃除だった。】

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 確かに、家電製品の進歩というのは、かなり「家事への好き嫌い」に影響しているのでしょうね。自動洗濯機ができる前の洗濯板を使っていた時代などは、冬に洗濯をするのが「好き」な人は少なかったような気がしますし。
 「アイロンがけ」「窓ガラスの掃除」なんてのは、僕が子供の頃から、あまりやることは変わっていませんからねえ。アイロンとか火傷しそうで怖いというのもありそう。
 ところで、僕がこれを読んで思ったのが、やっぱりみんな「買い物」が好きなんだなあ、ということです(とはいえ4割弱くらいなわけですが)。
 服とか本とか、そういう装飾品や嗜好品を買いに行くのが楽しい、という気持ちは僕にも理解できます。もっとも、服を買いに行くのは僕自身は「店員アタック」が苦手なので、できれば避けたい行事のひとつなのですが。
 コンビニで日常の買い物を済ませてしまう僕にとっては、たまにスーパーマーケットに行くと、いろんなものが置いてあって面白いんですけどね。
 しかし、先日「評判の安いスーパー」というのに連れて行かれて、僕はもうビックリしてしまったのです。そこはまさに戦場で、店内は人でごった返し、タイムサービスには人が群がり、レジの前は大行列。正直なところ、「こんな劣悪な環境で『安くて新鮮な品物』を買うよりは、多少高くてももっとラクに買い物をできるところに行ったほうがいいのでは…」と思いました。そこまでして、ここで買い物をするメリットってあるんだろうか?って。
 そういえば、学生時代に安いガソリンスタンドを見つけるのが大好きで、わざわざ遠くまで給油しに行く同級生がいました。「それって、結局そのスタンドに行くまで使うガソリンの量とか、かかる時間を考えたら、得なの?」と内心考えていたものです。
 うちの父親とかも、ギャンブルにお金を使うわりには、スーパーで安いものを買うのにこだわるようなところがあって、「そんな10円、20円をケチケチするのなら、ギャンブルとかやらなきゃいいのに」とか子供心に感じていたのですが。

 でも、そういうのってたぶん、「安いものを探して買う」ということ自体がひとつの楽しみなんだろうなあ、と今は思うんですけどね。必ずしも「節約」だけが目的ではなくて。僕だって、ゲームショップで「これは安い、掘り出し物だ!」と思ったゲームは、「これはトクだ」というヨロコビで、別にそれを買うつもりでなくてもついついレジに持っていったりもしますし。結局そういうものは「いい買い物をした」ことで完結してしまって全然遊ばなかったりもしますから、結果的には損をしているのかもしれませんけど。

 買い物にはきっと、「良いものを手に入れる」のとはちょっと違った「買い物のための買い物」という楽しみ方もあるのでしょう。
 とはいえ、それも自分に全く興味のないものでは面白くないでしょうし、その「興味の対象」が、日用品とかではなくて高級ブランドや貴金属、絵画とかになってしまうと、それはそれで困ったものではあるのだよなあ。